ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『さよならはダンスの後に』(松竹1965:八木美津雄)

 ラピュタ阿佐ヶ谷モーニングショー・桑野みゆき特集にて『さよならはダンスの後に』(松竹1965:八木美津雄)を見る。
 倍賞千恵子のヒット曲をベースに展開される純情メロドラマ。当然、倍賞が主演と思いきや、桑野みゆきの主演作品である。『下町の太陽』(松竹大船1963:山田洋次)などの主演作があるとはいえ、倍賞千恵子では大人の恋愛もののヒロインはまだ早いと思われていたのだろうか。でも、実年齢は桑野みゆきがひとつ年下である。ちなみに、岩下志麻が一番年上で、彼女の一学年下が倍賞、その一学年下が桑野という順番である。
 さて、桑野みゆきのヒロインはいいとしても、相手役が沢本忠雄ではちょいと魅力に欠ける。こんなところにも、松竹の男優不足がうかがえる。