ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『ユメ十夜』(日活2007:実相寺昭雄、市川崑、他)

 『ユメ十夜』(日活2007:実相寺昭雄市川崑、他)を渋谷シネアミューズイーストで見る。
「第一夜」(監督:実相寺昭雄、脚本:久世光彦)は、いかにも実相寺監督らしい怪奇的な映像でそこそこ楽しめた。小泉今日子がいい。
「第二夜」(監督:市川崑、脚本:柳谷治)は、うじきつよし中村梅之助、ふたりだけの出演でサイレント。早くも退屈で後半寝てしまった。
「第三夜」(監督・脚本:清水崇)は、『呪怨』の監督だけあって怖がらせかたはうまい。10話の中では一番まともで楽しめた。漱石を演じた堀部圭亮がかっこいい。
「第四夜」(監督:清水厚、脚本:橋爪慎一)は、子役四天王の菅野莉央ちゃんがよかった。
「第五夜」(監督・脚本:豊島圭介)は、市川実日子が馬で疾走するところはよかったけど、あとは気持ち悪いだけ。
「第六夜」(監督・脚本:松尾スズキ)は、第一夜で百先生を演じた松尾スズキの才能あふれる演出が堪能できる。運慶に扮したTOZAWAのダンスがすごい。このダンスのみでひとつの短編を作ってしまうところが松尾スズキの天才ぶりがわかろうというもの。阿部サダヲを始めとした役者陣もたくさん出ていて、見ごたえ充分、一番ノリノリで楽しめた。
「第七夜」(監督:天野喜孝、河原真明)は、唯一のアニメーション。ここちよい眠りに誘ってくれた。女性・ウツロの声を演じたのが、J-WAVEのDJ・秀島史香ということがわかったのが収穫。
「第八夜」(監督・脚本:山下敦弘、脚本:長尾謙一郎)は、藤岡弘主演。山本浩司がどこに出ていたのかわからなかったのは、ほとんど寝ていたから。
「第九夜」(監督・脚本:西川美和)は、出征壮行会で緒川たまきピエール瀧が並んでいるところは憶えているが、、、、。つまり、寝ていたということ。
「第十夜」(監督・脚本:山口雄大、脚本:加藤淳也)は、松山ケンイチ本上まなみ主演だが、ひたすら気持ち悪いだけ。平賀源内役で石坂浩二が出ているのが笑いを誘う。
結局、まともに見たのは「第一夜」「第三夜」「第四夜」「第五夜」「第六夜」「第十夜」だけということか。
着想はおもしろいが、10話も見るのはつらい。