ユナイテッド・シネマ豊洲にて『眉山 びざん』(2007:犬童一心)を見る。
母(宮本信子)と娘(松嶋菜々子)の作品。というか、娘の目で見た母の恋愛映画です。
劇的な感動シーンがあるわけではないけれど、静かに感動をもりあげてくれます。充分に涙を流させてもらいました。
犬童一心は弱者たちのたくましく生きる姿を愛情をこめて描くのが得意です。
『ジョゼと虎と魚たち』(2003)では身体の不自由な池脇千鶴の明るさ、『死に花』(2004)では銀行強盗を働く老人ホームの老人たち、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)ではゲイ専門の老人ホームを描いています。
この『眉山』も愛する人の故郷・徳島で一人、娘を産み育てたたくましい女性をヒロインにしています。
いい作品です。ぜひごらんください。