ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『シミキンのオオ!市民諸君』(1948)

 フィルムセンターにて、『シミキンのオオ!市民諸君』(松竹大船1948:川島雄三)を観る。
 成金が骨董品と間違えて買った無人島。そこでは、個々に漂流してきた男女5人が住んでいた。
 文化の名の下にレジャー施設を作ろうとする成金一派と島の共同体を守ろうとする先住民。そのドタバタ的対立は、現代にも充分通用していておもしろい。さらには、ミュージカル的歌合戦やらレビューの踊りやら、ほんとに楽しい作品である。
 素顔のシミキンこと清水金一は母性本能をくすぐるなかなかのハンサムで、そんなところに朝霧鏡子は惚れたのかな?
 島の女王的存在のアンコに扮した勅使河原幸子がちょっと気になる。何者なんだろうか。