シネスイッチ銀座1にて、『丘を越えて』(2008:高橋伴明)を見る。1200円(前売り券-割引)、パンフレット700円。
この作品、どこに力点をおこうとしたのだろうか。菊池寛の西田敏行かな、朝鮮人の高等遊民である西島秀俊であろうか、あるいは西田敏行の秘書となる池脇千鶴だろうか?
西田敏行が主人公では、回りの文壇界どころか、文藝春秋社の状況をほとんど描かれていないのはおかしい。。西島秀俊と池脇千鶴では、ふたりの恋愛が燃えたぎるようなものとして描かれていない。
百歩譲って、池脇千鶴が主人公であるならば、もっともっと恋に仕事にとモダンガールぶりを発揮しなければ、、、。
せっかくのいい題材、芸達者3人が揃ったというのに残念です。ラストの丘の上、出演者勢揃いして「丘を越えて」を歌って踊っての、いかにもとってつけたようなシーンが虚しく感じられました。