ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『男対男』(東宝1960:谷口千吉)

 シネマヴェーラ渋谷にて『男対男』(東宝1960:谷口千吉)を見る。再見。1000円(会員)。
 三船敏郎池部良がガップリ四つに組んだ作品は、『愛と憎しみの彼方へ』(東宝1951:谷口千吉)以来2本目で、これが最後。ふたりが並ぶと若干池部のほうが背が高い。池部良は174センチぐらいだから三船敏郎は171~2というところか。ちなみに田崎潤の手下で黒づくめの悪者に扮した天本英世は、二人と比べて段違いに背が高い。170センチ台後半だろう。
 トップクレジットは三船敏郎、2枚目が池部良、3枚目が加山雄三志村喬白川由美、星由里子の4人だったかな?
 三船敏郎が主演だから当たり前と言えばそうなのだが、序列にあまりこだわらない池部良は、止め(ラスト)ではなく、2番手に甘んじている。東宝ならではの良い慣習である。鶴田浩二が一時期、東宝にいた時は、三船敏郎と共演してもトップクレジットであった。自己主張するのもいいが、度が過ぎると、、、。
 今回、あらためて見てみると、キャバレーでの大乱闘シーンといい、谷口千吉は男っぽいアクションをきっちりと撮れる人なんだなあ、と再確認した。