ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

勝部義夫『男対男』


 シネマヴェーラ渋谷にて『男対男』(東宝1960:谷口千吉)を見る。再見。
 勝部義夫は、志村喬が経営する増江海運で働く社員に扮していました。
 事務所にいた三船敏郎を訪ねて星由里子がやってくるシーン、白川由美が立っている向かいのデスクで事務をとっている勝部義夫。
 その次のシーンでは、キャバレー「ブルームーン」て踊っている加山雄三と北あけみ、その脇で踊っているサラリーマン風の客が勝部義夫。ひとり二役、いつものパターンである。
 『ブラック・コメディ ああ!馬鹿』(東宝1969:須川栄三)では、ひとり六役ぐらいやっていた。1950年代の半ばには、セリフもある役をいくつもこなしていた役者さんが、最後まで大部屋俳優に徹していたということはなかなかできることではない。勝部義夫さん、あっぱれ!