『峠 最後のサムライ』(2020-2022:小泉堯史)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン2にて見る。1000円。
2019年10月に松竹本社のモニター試写で見た時も、今回の再見でも、長岡藩家老・河井継之助なる人物が、坂本龍馬と並び称されるとは、とても思えない。言っているのは司馬遼太郎だけではなかろうか。
確かに、将来を見据えた藩の改革、長岡藩をスイスに倣って永世中立国にしようと考えたり、戦争回避のために粘り強く画策したり、理想に燃えた類まれな人物であったことはわかる。しかし、万策尽きて戦争へと突入。武士たちはそれで本望であろうが、巻き込まれた町民・農民たちを誰が守ってくれるのか。殺された命の補償は、焼かれた家屋の復旧は、、、。
冒頭の徳川慶喜の長演説は必要だったのか? それよりも、その頃の長岡藩周辺の様子をイラストで解説してもらったほうがずっとありがたい。タイトルの峠にしても右側はどこへ行き、左側はどこへ行くのか。そもそも峠とはどこにあるのか。長岡藩周辺の諸藩はどのような状況なのか。わからないことだらけである。
それもこれも、ひとり河井継之助中心で物語が進んでいくあまり、周囲がまるで見えてこない。川島億次郎や花輪求馬は長岡藩ではどんな役職なのか。藩主・牧野雪堂の世継ぎをフランスに亡命させようと段取りしていたが、実際に計画は実行されたのかな?
2022年6月18日(土)鑑賞
スタッフ
監督・脚本 小泉 堯史
原 作 司馬遼太郎
「峠」(新潮文庫刊)
エグゼクティブ・プロデューサー
黒田 康太
〃 小助川典子
製 作 大角 正
〃 木下 直哉
プロデューサー 伊藤 伴雄
〃 関根 真吾
共同プロデューサー
〃 住田 節子
撮 影 上田 正治
〃 北澤 弘之
美 術 酒井 賢
音 楽 加古 隆
音楽プロデューサー
高石 真美
エンディング曲 石川さゆり
「何処へ」(テイチクエンタテインメント)
録 音 矢野 正人
音響効果 柴崎 憲治
照 明 山川 英明
編 集 阿賀 英登
衣裳デザイン 黒澤 和子
アシスタントプロデューサー
中 治人
俳優担当 鈴木 康敬
制作担当 佐藤 龍春
助監督 酒井 直人
VFXスーパーバイザー
戸枝 誠憲
殺 陣 久世 浩
宣伝プロデューサー
鈴木 崇史
公開年月日:2022.06.17
上映時間:114分
製作会社:松竹=木下グループ=VAP=アスミック・エース
=電通=DOKUSO映画館=朝日新聞社
=イオンエンターテインメント=フェローズ
=コロナワールド=中日新聞社
=ディグ&フェローズ=新潟日報社
=BSN新潟放送=NST新潟テレビ
=TeNYテレビ新潟=UX新潟テレビ21
=FM-NIIGATA77.5=FM PORT
企画・制作:松竹撮影所=ディグ&フェローズ
配給:松竹=アスミック・エース
キャスト
役所 広司 河井継之助(長岡藩家老)
松 たか子 おすが(継之助の妻)
田中 泯 河井代右衛門(継之助の父)
香川 京子 お貞(継之助の母)
佐々木蔵之介 小山良運(継之助の盟友である長岡藩の藩医)
坂東 龍汰 小山正太郎(良運の息子)
永山 絢斗 松蔵(継之助に仕える従僕)
芳根 京子 むつ(長岡城下の旅籠・桝屋の娘)
榎木 孝明 川島億次郎(継之助の幼馴染である長岡藩士)
渡辺 大 花輪求馬(長岡藩・軍事掛)
AKIRA(EXILE) 山本帯刀(長岡藩・軍事掛)
井上 肇 会津藩士(援軍代表)
? 桑名藩士(援軍代表)
? 米沢藩士(援軍代表)
矢島 健一 松平定敬
山本 學 老人
井川比佐志 月泉和尚(濁沢村・阿弥陀寺の和尚)
東出 昌大 徳川慶喜(江戸幕府第15代将軍)
吉岡 秀隆 岩村精一郎(土佐藩・軍監)
仲代 達矢 牧野忠恭(雪堂)
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