ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『死の棘』(1990:小栗康平)




以上、『死の棘』(1990:小栗康平)より


 『死の棘』(1990:小栗康平)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。

死の棘(114分・35mm・カラー)
追悼:(製作)荒木正也、(出演)野村昭子(雑貨屋)
 島尾敏雄が自身の体験にもとづいて書き上げた同名小説の映画化。夫の浮気をきっかけに精神を摩耗させていく夫婦の姿を、日本的な暗い情緒のなかに描き出している。松竹、博報堂を渡り歩きながら、『東京裁判』(1983:小林正樹)などのプロデュースを手がけた荒木正也が荒木事務所設立後に小栗康平監督と満を持して取り組んだ作品であり、カンヌ国際映画祭で「グランプリ・カンヌ1990」を獲得した。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 封切り以来の再見。『泥の河』(1981)では子供たちに大いに涙し、『伽耶子のために』(1984)では主人公・呉昇一や南果歩に感情移入できた。しかし、この『死の棘』には全く感情移入できないどころか、嫌悪感だけが残る。
 そもそも、なんで浮気をするんだ。妻の怒りに対して、恭順・反省の態度を見せつつも、時には逆切れして死のうとしたりする。妻が狂っているどころか、夫も完全に狂っている。
 今回も、この映画の良さを発見することはできなかった。
2023年7月14日(金)鑑賞

       スタッフ
監 督        小栗 康平
原 作        島尾 敏雄
脚 本        小栗 康平
製 作        荒木 正也
製作総指揮      奥山  融
企画協力       SPACE
プロデューサー    藤倉  博
 〃         野村 芳樹
撮 影        安藤 庄平
照 明        松井  博
美 術        横尾 嘉良
編 集        小川 信夫
ネガ編集       南  とめ
音 楽        細川 俊夫
録 音        西崎 英雄
音響効果       本間  明
助監督        佐々木 伯
記 録        鈴賀 慶子
衣裳デザイン     横尾 文子
スチール       坂本 広志
製作協力       荒木事務所
公開年月日:1990.04.28
上映時間:114分
カラー/ビスタ/35mm
製作会社:松竹=松竹第一興行
配給:松竹

       キャスト
松坂 慶子      ミホ
岸部 一徳      トシオ
松村 武典      伸一(ミホ・トシオの長男)
近森 有莉      マヤ(ミホ・トシオの長女)
木内みどり      邦子(トシオの浮気相手)
山内  明      おじ(ミホの)
中村美代子      おば(ミホの)
平田  満      ススム(トシオの幼なじみ)
浜村  純      床屋
小林トシ江      床屋
嵐  圭史      医師
白川 和子      八百屋
安藤 一夫      教師(伸一とマヤの世話をした)
吉宮 君子      離れの娘
野村 昭子      雑貨屋
太田 省吾      
瀬川 哲也      
井上 弘久      
寺田  博      
北村 育子      
松岡ちさと      

1990年 カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ
報知映画賞 主演女優賞
日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞
毎日映画コンクール 女優主演賞
 〃        録音賞
キネマ旬報ベスト・テン 第3位
 〃          主演男優賞
 〃          主演女優賞
 〃     読者選出 第7位
ブルーリボン賞 主演女優賞
日本アカデミー賞 主演男優賞
 〃       主演女優賞
 〃       撮影賞
 〃       照明賞
 〃       録音賞

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