『座頭市二段斬り』(大映京都1965:井上昭)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。
座頭市二段斬り(84分・35mm・カラー)
追悼:(監督)井上昭、(出演)木村玄(大館甚吾)
NEW(ニュープリント)
「座頭市」シリーズの第10作。盲目の侠客・座頭の市(勝)が、師匠の仇討ちを果たすため正義の剣を抜く。『幽霊小判』(1960)で監督デビューした井上昭は、プログラム・ピクチャーに大胆な映像表現を盛り込み「京都のゴダール」という異名をとりながら長らく活躍。昨年公開の『殺すな』が遺作となった。木村玄(木村元)は時代劇の悪役として頭角を現し、劇を盛り上げるバイプレーヤーとして大映映画を支えた。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
初見。
『座頭市』シリーズ全22作中唯一の井上昭監督作品。1作品で終わった監督は、山本薩夫、岡本喜八、井上昭、の3人だけ。三隅研次・6本、安田公義・5本、池広一夫・3本、田中徳三・3本、森一生・2本。
『座頭市』シリーズを全部見ているわけではないが、この作品、敵役が軽くてあまりおもしろくない。郡代の春本富士夫、ヤクザの親分・沢村宗之助、の2人も軽いが、用心棒の加藤武が強そうに見えない。時代劇が初めてではないが、このようなニヒルな剣豪は初めてだったのか、凄みがない。ミスキャストだったのでは、、、。
あの歌のうまい娘が、なんと小林幸子だったとは、、。
2,023年8月22日(火)鑑賞
スタッフ
監 督 井上 昭
脚 色 犬塚 稔
原 作 子母沢 寛
撮 影 森田富士郎
美 術 西岡 善信
音 楽 伊福部 昭
録 音 海原 幸夫
照 明 美間 博
編 集 山田 弘
スチル 三浦 康寛
装 置 吉見 光男
擬 斗 楠本 栄一
音響効果 倉嶋 暢
助監督 中西 忠三
製作主任 小沢 宏
現 像 東洋現像所
公開年月日:1965.04.03
上映時間:83分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:大映京都
配給:大映
キャスト
勝 新太郎 座頭市
坪内ミキ子 お小夜(彦の市の娘)
三木のり平 井戸尻軍十郎(壺ふり)
加藤 武 門倉小平太(辰五郎の用心棒)
春本富士夫 磯田幸右衛門(郡代)
倉田マユミ お鹿(辰五郎の女房)
小林 幸子 お鶴(軍十郎の娘)
伊達 三郎 錣山の代貸
沢村宗之助 錣山の辰五郎
藤山 浩二 比企作兵衛(座頭市から返り討ちにあう刺客)
木村 玄 大館甚吾(八州見廻り)
西岡 弘善 山野甲蔵
寺島 雄作 弥作(屋台のおでん屋)
伊井 美貴 花鳥
小村 雪子 お町
平 参平 丑松
嵐三右衛門 彦の市(座頭市の師匠)
堀北 幸夫 留吉
千石 泰三
森田 健二
森内 一夫 芳造
藤春 保
土本 正文
美山 晋八
中野智永子 竹の尾
三木本賀代 滝山
美原沙知子
滝 のぼる
布目 真爾 錣山の乾分
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