以上、『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』(シネマ・ワーク1995:堀川弘通)より
『エイジアン・ブルー 浮島丸サコン』(シネマ・ワーク1995:堀川弘通)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。
エイジアン・ブルー 浮島丸サコン(111分・35mm・カラー)
追悼:(製作)伊藤正昭、(出演)隆大介(大林)、絵沢萌子(涌井タマ)
NEW(ニュープリント)
戦中に日本に強制連行された朝鮮人労働者たちの帰国便として釜山港へ向かう浮島丸が1945年8月24日に舞鶴湾で撃沈された事件を題材にした劇映画。伊藤正昭は、自主映画運動を経て、地域の非劇場にフィルム貸出等を行なう会社「京都映画センター」や全国の非劇場上映向けに作品を製作する「シネマ・ワーク」を設立し、地域上映を軸に映画を送り届けた。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
初見。
大学講師・林と西原姉妹が高沢伯雲の足跡を追って青森・下北を訪ねる。伯雲=石川を命の恩人と敬う安田正義から、戦時中の朝鮮人強制労働の生々しい実態を聞くことになる、、、。
この強制労働のタコ部屋の仕組みがイマイチ、説明不足。日本人に成りすました石川たちの日本人たちと朝鮮人たちの関係性は? 朝鮮人たちの世話役=班長・大林は別部屋で家族と暮らしていて強制労働には従事させられていないようだ、、、。など、みんな同じ顔つきなので、朝鮮人と日本人の区別がつきにくい。
そもそも、詩人・高沢伯雲なる人物はそんなに慕われるほど、いい奴だったのか。戦後になって家族をつくったが、下の娘が2歳の時に家族を捨てて、放浪の旅へ。あちこちの女をたらしこんで居候する、、、。その繰り返し。その放浪は、浮島丸の出航を止められなかったことへの贖罪から、、。何か都合の言い訳にしか聞こえない、、。
何を訴えたかったのか、焦点がぼやけてしまった反戦映画であった。
2023年8月29日(火)鑑賞
スタッフ
監 督 堀川 弘通
脚 本 山内 久
〃 今井 邦博
企 画 伊藤 正昭
〃 神谷 雅子
〃 井上 吉郎
製 作 伊藤 正昭
プロデューサー 神成 文雄
〃 西野 隆次
〃 桑山 和之
撮 影 林 淳一郎
美 術 下石坂成典
音 楽 湯浅 隆
〃 吉田 剛士
歌 新井 英一「清河への道」
録 音 本田 孜
照 明 前原 信雄
編 集 飯塚 勝
衣 装 山崎 武
〃 長瀬 統代
監督補 浅尾 政行
助監督 南野 梅雄
スクリプター 勝原 繁子
スチール 笹田 良則
公開年月日:1995.09.02
上映時間:111分
カラー/ビスタ/35mm
製作会社:シネマ・ワーク作品
企画*平安建都1200年映画をつくる会
製作協力*映画「エイジアン・ブルー(浮島丸サコン)」製作支援全国連絡会=西日本シネマ同友会製作支援の会=仕事
配給:映画「エイジアン・ブルー(浮島丸サコン)」全国配給委員会配給
配給協力*松竹
キャスト
藤本喜久子 西原律子(受験塾講師)
山辺 有紀 西原優子(大学生)
益岡 徹 林安生(大学の歴史講師)
佐藤 慶 高沢伯雲(律子・優子姉妹の父親)
隆 大介 大林(朝鮮人収容所=タコ部屋の班長)
井川比佐志 安田正義
ベンガル 伝次(看守の親玉)
高川 裕也 青年期の高沢伯雲=石川
絵沢 萠子 涌井タマ(安田正義を助ける)
関根 信行 青年期の安田正義
岡本 舞 大林の妻
有田 哲平 安田信義(正義の息子)
上田 晋也 田丸誠(郷土史研究)
及川ヒロオ 安仁幸
茂山千之丞 中川高明(収容所の所長)
高橋 惠子 料理屋の女将
石橋 蓮司 憲兵(朝鮮人)
梅津 栄 下北の案内人
新井 英一 ライブハウスの歌手
原 知佐子 料理屋の女将
小林トシ江 安田正義の妻
下條 正巳 そば屋の主人
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