以上、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023：マーティン・スコセッシ)より
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023：マーティン・スコセッシ)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン３にて見る。1000円。
マーティン・スコセッシ監督作品は、『アリスの恋』(1974-1975)、『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977)、『レイジング・ブル』(1980-1981)、『沈黙 サイレンス』(2016-2017)に次いで今作で５本しか見ていない。レオナルド・ディカプリオがスコセッシ監督と組むのは６本目、ロバート・デ・ニーロは10本目。なんと多くの作品を見逃してきたことか。
さすが、両者ががっぷり四つに組んだだけのことはあり、見ごたえ充分。３時間26分、ダレることもなく一気に見せてくれる。
1920年代のオクラホマ州オーセージ。そこに住む先住民オーセージ族は石油鉱業権を保持していて、莫大な富を得ていた。その富を狙ってハイエナのような白人たちが、よってたかって富を横取りし、あげくの果てには殺人まで犯してしまう。この作品で一番驚いたのは、先住民たちを「無能力者」と位置付けて、自分のお金を銀行から引き出すにも、いちいち何に使うか申告して了解を得なければならないということ。
1920年代でもこのような差別的政策がまかり通っていたのだから、戦後になっても、パレスチナ紛争でイスラエルを全面支援したり、ベトナム戦争を繰り広げたり、イラク戦争を引き起こしたり、アメリカは本当に恐ろしい国だと、再認識してしまった。
2023年10月24日(火)鑑賞
スタッフ
監 督 マーティン・スコセッシ
脚 本 エリック・ロス
〃 マーティン・スコセッシ
原 作 デヴィッド・グラン「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」(早川書房刊)
製作総指揮 レオナルド・ディカプリオ
〃 リック・ヨーン
〃 アダム・ソムナー
〃 マリアン・バウワー
〃 リサ・フレシェット
〃 ジョン・アトウッド
〃 シェイ・カマー
〃 ニールス・ジュール
製 作 マーティン・スコセッシ
〃 ダン・フリードキン
〃 ブラッドレイ・トーマス
〃 ダニエル・ルピ
撮 影 ロドリゴ・プリエト
美 術 ジャック・フィスク
音 楽 ロビー・ロバートソン
編 集 セルマ・スクーンメイカー
衣裳デザイン ジャクリーン・ウェスト
製作国：アメリカ
製作年：2023
公開年月日：2023.10.20
上映時間：206分
カラー／シネスコ／DCP
製作会社：Apple Studios=Imperative Entertainment=Sikelia Productions=Appian Way
配給：東和ピクチャーズ
キャスト
レオナルド・ディカプリオ アーネスト・バークハートErnest Burkhart
ロバート・デ・ニーロ ウィリアム・“キング”・ヘイル
ジェシー・プレモンス トム・ホワイト
リリー・グラッドストーン モリー・カイル→モリー・バークハート
タントゥー・カーディナル リジーQ(モリーの母親)
カーラ・ジェイド・マイヤーズ アナ(モリーの長姉)
ジャネー・コリンズ リタ(モリーの次姉)
ジリアン・ディオン ミニー(モリーの妹)
ウィリアム・ベルー ヘンリー・ローン(モリーの最初の夫)
ルイス・キャンセルミ Kelsie Morrison
タタンカ・ミーンズ John Wren(連邦捜査員)
マイケル・アボット・ジュニア Frank Smith
パット・ヒーリー John Burger
スコット・シェパード Bryan Burkhart(アーネストの弟)
ジェイソン・イズベル Bill Smith
スタージル・シンプソン Henry Grammer
ジョン・リスゴー リーワード検察官
ブレンダン・フレイザー
ヤンシー・レッド・コーン ボニキャッスル
エベレット・ウォラー ポール・レッドイーグル
タリー・レッドコーン オセージ族のリーダー
バーサ・ビッグハート デジレー・ストーム・ブレイブ
ジョセフ・ビッグハート エリシャ・プラット
バリー・コービン タートン(葬儀屋)
ゲイリー・バサラバ ウィリアム・J・バーンズ(連邦捜査局)
スティーヴ・イースティン ポラック判事
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