ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夫婦百景』(日活1958:井上梅次)






以上、『夫婦百景』(日活1958:井上梅次)より


 『夫婦百景』(日活1958:井上梅次)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
夫婦百景(99分・35mm・白黒)
NEW(ニュープリント)
 みはる(月丘)と蒼馬(大坂)は、妻が稼ぎ頭で夫が主夫という「失格夫婦」。ある日、下宿から追い出された「学生夫婦」(浅丘、岡田)が二人の家にころがり込み、夫婦関係に波乱が起きる。コメディに初挑戦した井上が豪華キャストを迎え、様々な夫婦の形と彼らの悲喜こもごもの生活を明るくユーモアたっぷりに描く。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再見。
 ニュープリントということだったが、元が雨だらけのプリントからのコピーなので、ニュープリント感なし。
 大川夫妻を中心に、倉田夫妻、松江・明夫妻、樽井夫妻、並木夫妻、岡添夫妻、平六夫妻、割烹“万奈を”の主人夫妻、などを巧みにスケッチしていて、楽しい。学生夫婦の1ヶ月の家計簿が壁に貼りだしてある。間借り家賃が3000円、など総額19000円なり。1958年当時の物価がわかり、これまたいい。
 大川家前の出勤シーンや、達夫がアルバイトするキャバレーシーンなどでは日活大部屋俳優総出演という感じで、この中から見知った俳優たちを探し出すのも、これまた楽しい。
2023年11月18日(土)鑑賞

       スタッフ
監 督        井上 梅次
脚 色        斎藤 良輔
原 作        獅子 文六
製 作        山本  武
撮 影        岩佐 一泉
美 術        中村 公彦
音 楽        大森盛太郎
録 音        福島 信雅
照 明        藤林  甲
編 集        鈴木  晄
助監督        前田満州
製作主任       亀井 欽一
スクリプター     新関 良子
スチール       斎藤 耕一
公開年月日:1958.03.18
上映時間:99分
モノクロ/シネスコ/35mm
製作会社:日活
配給:日活

       キャスト
月丘 夢路      大川みはる(“失格夫婦”、新女性社の編集長)
大坂 志郎      大川蒼馬(みはるの夫、売れない童話作家、割烹“万奈を”の帳場勤務→クビ)
浅丘ルリ子      倉田ノリ子(大川夫婦の姪)
岡田 眞澄      倉田達夫(“学生夫婦”、ノリ子の夫、柔道二段、キャバレー“ブラックキャット”でボーイのアルバイト→夜警のアルバイト)
山根 寿子      誉田松江(“母親夫婦”、39歳、みはるのいとこ、割烹“万奈を”の女中として働く)
青山 恭二      河内明(誉田ラジオ店の店員→松江の夫になる)
森川  信      誉田庄吉(誉田ラジオ店の主人、松江の元夫)
長門 裕之      樽井詮造(18歳の若い夫、朝は牛乳配達、昼は工場、夜は夜警として働く)
丘野 美子      樽井みね子(詮造の妻、18歳、出産間近)
二本柳 寛      並木敬造(“中間夫婦”、息子が病弱なので、家族で鵠沼に引っ越して来た)
初井 言栄      並木てい子(敬造の妻、みはるの姉)
清水マリ子      並木夫妻の娘
荒井 孝志      文夫(並木夫妻の息子)
安部  徹      岡添克巳(“恋愛夫婦”、並木家の隣の岡添歯科医院の医師)
楠田  薫      岡添富美江(岡添の妻)
醍醐千賀子      チエミ(岡添家の幼い娘)
柳沢 真一      入江(新女性社の編集者)
宮田 洋容      平六(達夫とノリ子の部屋の大家)
田中 筆子      平六の妻
武藤 章生      安土(達夫の大学の柔道部員)
天路 圭子      千春(キャバレー“ブラックキャット”の客、達夫が飲み物を浴びせてしまう)
柳瀬 志郎      千春の連れの客
杉  幸彦      キャバレー“ブラックキャット”の客(小夜子の連れの近眼)
芝 あをみ      小夜子(キャバレー“ブラックキャット”の客)
青木 富夫      キャバレー“ブラックキャット”のバーテン
フランキー堺     解説
山田 周平      割烹“万奈を”の主人
三田 容子      割烹“万奈を”の主人の青山在住の内妻
潮 けい子      割烹“万奈を”の仲居
高山 千草      割烹“万奈を”の主人の本妻
須藤  孝(→野村隆)松さん(割烹“万奈を”の主人の本妻のお気に入りの板前)
清水千代子?     割烹“万奈を”の従業員
河上 信夫      樽井詮造の田舎の親戚
村田 寿男      樽井詮造の田舎の親戚
阪井幸一朗      樽井みね子の父親
原  恵子      樽井みね子の母親
高田 栄子      樽井夫婦の下宿先である高木というブリキ屋の内儀
寺尾 克彦?     巻頭の結婚式の新郎
大庭 喜儀?     大川家の近所の赤ん坊と妻に「バイバイ」と言って出勤する
佐藤 圭司?     大川家の近所の共稼ぎの夫
森 みどり      大川家の近所の共稼ぎの若妻
本目 雅昭      “ブラックキャット”の客(達夫にビールを注文する)
関  弘美      “ブラックキャット”の客(達夫にジンフィズを注文する)
八代 康二(→八代康次)“ブラックキャット”の客(達夫にハイボールを注文する)
二階堂郁夫?     “ブラックキャット”の客(女性と踊っている)
立川  博      “ブラックキャット”のボーイ
山口 吉弘      新女性社の編集者(みはるに誉田松江の来訪を伝える長身の男性)
漆沢 政子?     新女性社の社員
近江 大介      大川家に来る肉屋の御用聞き
関田  裕?     大川家に来るクリーニング屋の御用聞き
小泉郁之助      誉田ラジオ店の客(街角で河内明と話すヒゲにメガネ)
伊豆見 雄(→伊豆見英輔)
           家出した誉田松江が乗る上り列車の乗客(誉田松江の向かいの席の帽子)
二木草之助      倉庫の守衛(口ヒゲの男性)
井田  武(→いだたけ志)
           ラストシーンで大川家の前を通る帽子をかぶった自転車の男

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