



『わたしの凡てを』(東宝1954:市川崑)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。4月8日(火)から始まった「撮影監督 三浦光雄」特集の1本。310円。
わたしの凡てを(98分/35mm・白黒)
八頭身美人として注目を集め、ミス・ユニバース・コンテストで受賞した伊東絹子の銀幕デビュー作。許婚の死をきっかけに北海道から上京した娘(伊東)がファッションモデルとして成功していくさまを描く。空間の光と影を巧みに活かした三浦の撮影が、後半のファッションショー場面においても映画的な奥行きを与えている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再々見。
初見の時は、市川崑の未見作品を見ることができた、という満足感があった。それが、2度3度と見てくると、益々つまらなさが際立ってくる。
メロドラマのヒロイン・伊東絹子とラブコメのヒロイン・有馬稲子がまるでかみ合っていない。演技未経験の伊東絹子のヘタさぶりを差し引いても、おもしろくない。市川崑も脚本段階から半分あきらめていたような雰囲気。梅田晴夫の初稿ではうまくいかず、浅野辰雄が改稿に加わり、さらに撮影しながら市川崑が手直ししたのか、、、。
後半、ファッションモデルとして登場する伊東絹子、どういう過程でモデルとして人気が出たのか、という説明が完全にすっ飛ばしている。そして、ラストのミス・ユニバース・コンテストのニュース映画をくっつけるあたり、やっつけ仕事もいいところ。
2025年4月23日(水)鑑賞
スタッフ
監 督 市川 崑
脚 色 梅田 晴夫
〃 浅野 辰雄
〃 市川 崑
原 作 菊田 一夫
製 作 滝村 和男
撮 影 三浦 光雄
美 術 阿久根 巖
音 楽 服部 良一
録 音 保坂 有明
照 明 猪原 一郎
編 集 大井 幸造
チーフ助監督 小松 幹雄
製作担当 馬場 和夫
振 付 藤間 金柳
主題歌作詞 菊田 一夫
主題歌作曲 服部 良一
主題歌 岡本敦郎・奈良光枝「虹の並木道」
主題歌 二葉あき子「わたしの凡てを」
監督助手 秋山 正
〃 川崎 徹広
撮影助手 太田 幸男
〃 沼田 博
照明助手 大野 晨一
録音助手 伴 利也
美術助手 松井 薫博
〃 鈴木 一八
大道具責任者 原田 武
〃 小川 信夫
大道具組付 小沢 一雄
背 景 深沢芳太郎
小道具 杉本 茂
〃 野島 秋雄
衣 裳 清水 巌
結 髪 岡田さだ子
記 録 土屋テル子
スチール 吉崎 松雄
演技事務 佐藤 行軒
経理担当(製作会計) 平本 芳男
宣伝係 内田 和也
製作係 金巻 博司
公開年月日:1954.05.12
上映時間:98分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:東宝
配給:東宝
キャスト
池部 良 関三郎(大阪繊維社員)
有馬 稲子 絢城るい(大阪繊維社長令嬢)
伊東 絹子 北村道子
上原 謙 風間厚(画家)
日高 澄子 お敏(道子の姉)
二本柳 寛 車坂幸彦(大阪繊維重役)
加東 大介 織田十吉(道子を食い物にする情夫)
藤原 釜足 支那そば屋「自烈軒」の親爺
塩沢登代路 蒲原秋成(道子のモデル仲間)
沢村 貞子 風間の叔母
大川平八郎 門倉(財閥)
山田巳之助 北村彦造(道子の父親)
出雲八重子 風間家の婆や
トニー谷 ファッションショーの司会
三遊亭百生 大阪繊維社長
鏑木ハルナ
三條利喜江 デザイナー
馬野都留子
山本 廉 新聞記者
岡 豊
河崎 堅男
三田 照子
大城 政子
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