ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『レディ・ジョーカー』(日活2004:平山秀幸)

 『レディ・ジョーカー』(日活2004:平山秀幸)
 川崎競馬場では「ホワイト・クリスマス賞」が行なわれている。その帰り、街でクリスマスケーキを買い求め、自宅でささやかに祝う物井清三(渡哲也)とレディ(斉藤千晃)。その風景がこの作品のテーマを象徴しているようで物悲しい。
 作品としては、えっ!、これでおしまい? というような肩すかしをくった感じでした。あの分厚い原作を手際よく121分にまとめた手腕は評価しても、全体的に薄味となり、誰ひとりとして感情移入できる人物がいなくなってしまったのが残念です。
 2004.12.20(月)