ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『愛のうず潮』(久松静児)

 『愛のうず潮』(東宝1962:久松静児)
 新珠三千代主演の人妻メロドラマ。恋人が三橋達也、夫が平田昭彦、夫の愛人が草笛光子。クレジットタイトルは新珠と三橋の共演という形で一枚目に新珠が先で二人の名前が並んでいる。
 クリスマスの日、夫がいつものように帰宅が遅いので、子供がいない新珠が写真家の三橋に誘われて、三橋の助手・船戸順と平田の妹・若林映子と一緒に食事をする。そのレストランや街の背景もクリスマスの風景に彩られ、次のシーンではキャバレーでの三角帽子をかぶった男女たちの狂乱ダンスパーティーを紹介して、平田と草笛の二人だけのパーティーを撮る。帰宅した新珠が隣の横山道代に誘われて部屋にあがると、横山の夫・太刀川寛が子供のために家族パーティーを開いているところ。という具合に当時のクリスマス風景が検証できて楽しい。
2004.11.03(水)