ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『黒い死球』(大映東京1963:瑞穂春海)


 ラピュタ阿佐ヶ谷で1月28日(日)から行われている「ミステリ劇場へ、ようこそ。【第2幕】」の1本『黒い死球』(大映東京1963:瑞穂春海)を見る。
 瑞穂春海監督は松竹で監督となり、1955年頃東宝に移り、1960年に大映に移った人である。東宝や東京映画時代には、森繁久彌などの芸達者たちを巧みに演出して平均点以上の作品を撮り続けた。大映に移っても、そこそこの作品を撮ったみたいで、この『黒の死球』など、みごとに大映テイストに満ちあふれた作品に仕上げている。
 特に『スター毒殺事件』の後に見たりすると、ものすごい傑作に見えたりする。さらに大映脇役陣の演技がうまいこと、みんな名優に見える。