ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

下沢広之『脅迫<おどし>』

 ラピュタ阿佐ヶ谷で『脅迫<おどし>』(東映東京1966:深作欣二)を見たら、クレジットタイトルに「下沢広之」の名前を発見。真田広之の本名である。
 身代金の受取に失敗した三國連太郎が、家族を捨てて上野駅からどこか遠くへ逃げようとする。ふと階段をみると、雑踏の中に労務者が酔いつぶれている。その傍らには、その男の息子と思われる幼子がひとり、健気にも父親を見守っている。その男の子が下沢広之だ、と思う。