ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『赤いランプの終列車』(日活1958:小杉勇)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『赤いランプの終列車』(日活1958:小杉勇)を観る。
 国鉄ローカル線の車掌・春日八郎は歌が得意。食いつめた芸能プロモーター・岡田眞澄の誘いに乗って、東京に出てくる。
 歌のテストを受けさせるつてがない岡田は、途中で春日を置きざりにして逃げてしまう。途方にくれる春日、そこへ偶然、車掌時代に親切にしてあげた少女・刈屋ヒデ子と出会い、父親が放送局勤務というところから歌手の道が開け、大スターの階段を駆け上がる。
 春日八郎デビュー10周年記念作品で、キングレコード所属の三橋美智也、三船浩、若原一郎など大量に出演している。冒頭で、岡田眞澄のライバル・白木マリが「うちの子を紹介するわ」のセリフで歌いだすのが、平尾昌章。そこからノリノリで、あとはテンポよく歌謡ヒットパレードの趣である。小杉勇監督作品で、初めていいと思った。