ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

愛知県『有難や節 あゝ有難や有難や』

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『有難や節 あゝ有難や有難や』(日活1961:西河克己)を見る。「歌謡曲♪黄金時代1960's」の3本目。
 ロケ地紹介。
 冒頭、衝突事故を起こすあたりは、築地近辺か。ポンコツ車を引いて走るところは、赤坂交差点付近。遠くに赤坂プリンスホテルが見える。この建物、現在は旧館として残っている。高速道路はまだ造られておらず、実に見晴らしがよい。都電が走り、「○○モータース」のような住居兼店舗2階建てが多い。
 後半は豊川稲荷が舞台。岡崎城趾も出てくる。何とか温泉も。
 ラスト、全員揃ってのお祭りシーン。舞台では、守屋浩が「あゝ有難や有難や」と歌う。そばでにこやかにリズムをとる女性は新人歌手か新人女優か?
 それにしても、豊川稲荷の祭礼シーンはものすごい人混み。おそらく、祭礼日にあわせてロケしたのではなく、映画ロケのためにお祭りを作り上げたのではなかろうか。だって、映っている見物客は、みんなカメラ目線で、和田浩治やら清水まゆみ、吉永小百合はどこにいる?とばかりに探している。さすが、黄金時代の日活である。