以上、『事件記者』(日活1959:山崎德次郎)より
『事件記者』(日活1959:山崎德次郎)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。同時上映『警視庁物語 遺留品なし』(東映東京1959:村山新治)、310円。
事件記者(54分・35mm・白黒)
追悼:(出演)沢本忠雄(菅)、柳瀬志郎(六方組の乾分)
NEW(ニュープリント)
NHKのTVドラマ「事件記者」の映画化第1弾。品川駅で銃撃事件が発生し、警視庁記者クラブの記者たちはスクープ合戦にしのぎを削る。シリーズを通して一人前に成長する新米記者・菅を演じた沢本忠雄は、石原裕次郎の後を継ぐ「三悪」の一人として売り出され、日活黄金期の青春スターとして活躍した。柳瀬志郎は1954年の入社以来、個性豊かなバイプレーヤーとして活躍し、約300本の日活映画に出演した。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
初見。
石原裕次郎の後を継ぐ「三悪」の一人として売り出され、
と、解説にあるが、「三悪」とは、小林旭、沢本忠雄、川地民夫の「三悪トリオ」のことらしい。『嵐を呼ぶ友情』(1959.01.03:井上梅次)で三人が共演しているので、この時の宣伝キャッチコピーかな?
沢本忠雄(1935.07.02~2022.06.05)は、『肉体の悪夢』(日活1957.11.17:野口博志)にてデビュー。映画は67本ぐらい出演。1960年代後半以降は、テレビ・舞台などで活躍。
柳瀬志郎(1930.02.16~2021.01.04)は、群馬県前橋市生まれ。日本大学専門部芸術科文芸を卒業して上毛新聞社に入社。前橋で『ここに泉あり』のロケがきっかけで、小林桂樹が保証人となって、1954年秋に日活第二期ニューフェイスとして日活入社。『坊ちゃん記者』(日活1955.03.04:野口博志)にてデビュー。以後、ロマンポルノ路線移行時期に退社するまでに100本を超える作品群に出演。
NHK「事件記者」はよく見ていたほうで、永井智雄、原保美、大森義夫、滝田裕介、園井啓介、綾川香、外野村晋、高城淳一、山田吾一、などの記者たちや村田部長刑事の宮坂将嘉などが、テレビに引き続き出ていたので、懐かしかった。
新聞記者たちの話だが、ヤクザたちの喧嘩シーンに、ギラギラとした男を斜めアングルにとらえたり、照明を異様に当てまくったり、アクションたっぷり。テレビじゃないんだぞ、という日活スタッフ・キャスト陣の意気込みがあふれていた。
2023年7月21日(金)鑑賞
スタッフ
監 督 山崎徳次郎
脚 色 西島 大
〃 山口純一郎
〃 若林 一郎
原 作 島田 一男
企 画 岩井 金男
撮 影 松橋 梅夫
美 術 大鶴 泰弘
音 楽 三保敬太郎
録 音 高橋 三郎
照 明 熊谷 秀夫
編 集 鈴木 晄
助監督 河辺 和夫
製作主任 園山 蕃里
スチール 目黒 裕司
スクリプター 新関 良子
公開年月日:1959.07.05
上映時間:54分
製作会社:日活
配給:日活
モノクロ/シネスコ/35mm
キャスト
永井 智雄 相沢(東京日報キャップ)
大森 義夫 八田(東京日報)
原 保美 長谷部(東京日報)
滝田 裕介 伊那(東京日報)
園井 啓介 山崎(東京日報)
綾川 香 浅野(東京日報)
久松 晃 松本(東京日報)
沢本 忠雄 菅(東京日報新人)
高城 淳一 浦瀬(中央日々キャップ)
相原 巨典 桑原(中央日々)
山田 吾一 岩見(中央日々新人)
外野村 晋 熊田(新日本キャップ)
内田 良平 荒木(新日本)
森島富美子 光子(桜田記者クラブの給仕)
清水 将夫 西郷(東京日報デスク)
二本柳 寛 捜査一課長
宮坂 将嘉 村田部長刑事
深水 吉衛 梅原部長刑事
白井 鋭 警官
高野誠二郎 医者
二階堂郁夫 車掌
大森 安行 病院の警官
谷川 玲子 婦人警官
相馬千恵子 「ひさご」の女将・お近
丘野 美子 やす子(お近の娘、ファッションモデル)
宍戸 錠 藤本(船木のカバンを狙う)
野呂 圭介 小倉(藤本と組む殺し屋)
深見 泰三 船木十太郎(船十)
広岡三栄子 お貞(船木の妻)
高田 保 安(船木のカバンを盗む)
近江 大介 安の置引仲間
鈴村 益代 麻雀屋の内儀
黒田 剛 麻雀屋の客
水谷 郷子 喫茶店員・ハルミ
深江 章喜 立見(船十の乾分)
宇部 信吉 船十の乾分
衣笠 一夫 船十を匿う男
伊丹 慶治 花巻(六方組長)
玉村駿太郎 六方組の乾分
柳瀬 志郎 六方組の乾分
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