ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『南国の肌』(1952:本多猪四郎)




 『日本産業地理大系 第一篇 國立公園 伊勢志摩』(東宝教育映画1949:本多猪四郎)と『南国の肌』(木曜プロ1952:本多猪四郎)を国立映画アーカイブB1F・小ホールにて見る。5月6日から始まった「NFAJコレクション 2022 春」の2本。420円。
 『日本産業地理大系 第一篇 國立公園 伊勢志摩』は19分の記録映画。1番目が伊勢神宮のお話で江戸時代のお伊勢参りを描いていて、時代劇の扮装をした再現ドラマもある。2番目が海女が活躍する伊勢志摩の海を水中撮影などを駆使している。3番目が真珠養殖のお話。
 コンパクトにまとめられていて、わかりやすい。
「「ゴジラ」とわが映画人生」(ワニブックス【PLUS】新書:本多猪四郎・著)によると、文化映画『共同組合の話』(1949)が監督第1作、この『伊勢志摩』は2作目らしいが、、。
 ともあれ、この記録映画『伊勢志摩』は海外によく売れたようで、それが評価されて、劇場映画デビューとなる。
 『南国の肌』(木曜プロ製作、東宝配給1952.02.28)は、デビュー作『青い真珠』(東宝1951.08.03)に次ぐ2作目。
 鹿児島県のシラス台地、台風が来ると土砂崩れが頻繁に起き、集落が丸ごとながされたりする地域。若い技師二人が、丹念な地質調査を行い、村を救うには土壌の安定した地域に移転して、牧畜などに活路を見い出すべき、と提案。若者は賛成するが、老人たちは、、、。
 クライマックス、豪雨のなかでの村民避難、土砂崩れで集落崩壊の特殊撮影。なにやら『ゴジラ』(1954)の監督になるべくしてなった、というようなその序章的作品であった。
2022年5月7日(土)鑑賞

日本産業地理大系 第一篇 國立公園 伊勢志摩』
東宝教育映画1949年作品
(19分・35mm・白黒)
監督・脚本  本多猪四郎
撮 影    川村 清衛
音 楽    原  六朗
録 音    小沼  渡
解 説    德川 夢聲

 『南国の肌』
     スタッフ
監 督      本多猪四郎
脚 本      本多猪四郎
原 作      福田 清人
         「花ある処女地」(泰光堂版)より
製 作      野坂 三郎
 〃       大橋 公威
撮 影      川村 清衞
照 明      近藤兼太郎
美 術      渡辺  明
音 楽      芥川也寸志
録 音      西川 善男
監督助手     筧  正典
製作主任     荒生利 京<あらおり きょう>
特殊技術:東宝技術部
現 像: 東宝現像所
後援:鹿児島県観光連盟
衣裳提供:倉敷レイヨン株式会社
(93分・35mm・白黒)
1952年2月28日公開
製作:木曜プロ
配給:東宝

     キャスト
伊豆  肇    大野覚三
春日 俊二    高山尚一郎
藤田 泰子    三浦貞枝
志村  喬    研究所所長(東京)
藤原 釜足    後藤俊平(3人の寄宿先)
馬野都留子    俊平の妻・みよ
小杉 義男    野中敬三(土地開発業者)
牧  壮吉    宇川次作
三好 栄子    小野寺婆さん
柳谷  寛    婆さんの孫
利根はる恵    那須ケイ子(土砂崩れで両親を失う)
岡田 龍三    元村公美(貞枝の求婚者)
深水 吉衛    貞枝の叔父
堤  康久    村の改革派
山本  廉    村の改革派
八代  敬    
河崎 堅男    
勝本圭一郎    
安芸津 融    
大塚 秀男    
堺 左千夫    集会で意味不明の発言をする    
川越 三平    


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