ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『花ちりぬ』(1938:石田民三)



 『花ちりぬ』(東宝京都1938:石田民三)を、国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZUにて見る。6月24日(金)から始まった「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」の1本。310円。

花ちりぬ(74分・35mm・白黒・英語字幕付 with English subtitles)
 禁門の変前夜。お茶屋に生まれながら外の世界を夢みるあきら(花井)、流れ者の芸妓・種八(水上)、現実主義者のお燗番・都(林)など、祇園お茶屋まつ由に生きる女性たちを描いた石田の代表作。登場人物は女性のみでキャメラお茶屋を一歩もでることがない。劇作家・森本薫の初の映画シナリオをもとに、石田は長年のお茶屋通いの経験から理想のセットを作らせ、俳優たちに1か月の稽古をして撮影に臨んだ。
以上、国立映画アーカイブの解説より

 1974年のフィルムセンター「監督研究 清水宏石田民三」にて10月15日(火)が初見。そのあと1回ぐらい見ているので、今回が再々見ぐらいか。
 禁門の変蛤御門の変(元治元年7月19日=グレゴリオ暦1864年8月20日)の直前7月17日の宵から7月18日の夜半までの丸1日のできごと。出演は全員女性。襖や茶屋入り口の外から声だけ男性が出演。舞妓や芸妓だけの会話だけで外の混乱ぶりを描いている。
 原作の森本薫(この時25歳)の才能もすごいが、それを演出した石田民三に拍手喝采
 花井蘭子91本出演での初主演作。女性の自立を描いた作品が1938年に製作されたことにあらためて驚いてしまう。
2022年7月2日(土)鑑賞

     スタッフ
製 作      渾大坊五郎
演 出      石田 民三
演出補助     市川  崑
 〃       高松由利夫
 〃       新庄 宗俊
脚 色      山本 紫郎
作        森本  薫
撮 影      町井 春美
撮影補助     直江  隆
 〃       横山  実
 〃       橋本  正
 〃       福田 富雄
音 楽      伊藤 宣二
設 計      加藤 安英
大道具      岩上弥一郎
小道具      山本安次郎
舞台係      山田 嘉一
録 音      宮崎 正信
擬 音      池内 泰三
照 明      丸川 武朗
編 集      江原 義雄
記 録      横山八重子
結 髪      吉田ふみ子
 〃       都賀 かつ
 〃       上霜 浪江
衣 裳      橋本忠三郎
公開年月日:1938.06.15
上映時間:8巻 2,048m 75分
製作会社:東宝京都撮影所
配給:東宝映画

     キャスト
花井 蘭子    あきら
水上 怜子    種八
三條利喜江    とみ
江島 瑠美    春栄
成瀬富士子    おしげ
石井千恵子    〆若
里見 良子    三千代
伊井 吟子    お清
三城 玲子    お豊
藤田 久子    雛子
水上加代子    小蝶
浜田 照子    光勇
酒井 光子    里菊
士壬 滋子    おちょぼ
浜路 良子    阿母はん
堀越 節子    吉弥
一ノ瀬あや子   まつ葉
林 喜美子    都


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