ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『0線の女狼群』(新東宝1960:三輪彰)




以上、『0線の女狼群』(新東宝1960:三輪彰)より


 『0線の女狼群』(新東宝1960:三輪彰)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。

0線の女狼群(73分・BD・白黒)
追悼:音楽・渡辺宙明、出演:小畑絹子(遠藤小夜子)
 強制売春に引き込まれた小夜子(小畑)は、自分を搾取する悪の組織に抵抗して仲間たちと立ち上がる。小畑絹子(小畠絹子)は独立プロ製作の教育映画に出演した後、1957年に新東宝に入社。それまでの役柄から一転して「毒婦もの」、「悪女もの」で濃艶な魅力を発揮し、新東宝が倒産するまで同社の看板女優として活躍した。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 初見。
 地方から出てきて上野駅に降り立つ小畑絹子。車中で一緒だった老紳士に「東京を案内してあげる」とタクシーに押し込まれそうになる。何とか切り抜けて、公園でほっと一息。もつかの間、スーツケースの置き引きにあう。気づいてすぐ追いかけ、警官に助けを求め、スーツケースを奪い返す。そのスーツケースを駅に預け、女給の仕事探し。最初のところは身体を求められて逃げ出す。次はよさそうな支配人で打ち合わせは食事をしながら、と安心してついていったら、そこは待合。慌てて逃げ出す際に、財布を置き忘れてくる。駅では預り証がないとスーツケースを受け取れない。そこへ、スキーに行く学生・寺島達夫が保証人になってくれて無事スーツケースを受けだすことでき、一安心。と思いきや、その一部始終を見ていたチンピラに目をつけられ、ワナにはめられ、小畑絹代は丹波哲郎の毒牙にかかり、夜の女へと転落。
 と、この導入部は手が込んでいてなかなか興味がつきず、あきさせない。夜の女になってからも小畑はあきらめずに何度も逃走をしてはつかまり、リンチにあう。あげくの果てに、川に全身つかりながらの逃走。主演女優にここまでさせる新東宝のえげつなさ!
 最後は、やっと立ち上がった女たちの石礫攻撃で、ビルから転落死する丹波哲郎で、ジエンド。終始イライラさせられっぱなしの展開での転落死では、爽快感にはほど遠かった。
2023年7月8日(土)鑑賞

       スタッフ
監 督        三輪  彰
脚 本        三輪  彰
 〃         織田 清司
企 画        岡本 良介
製 作        大蔵  貢
撮 影        岡田 公直
美 術        宮沢 計次
音 楽        渡辺 宙明
録 音        沢田 一郎
照 明        折茂 重男
編 集        神島 帰美
助監督        千葉 胤文
製作主任       藤岡 治郎
公開年月日:1960.01.13
上映時間:73分
モノクロ/シネスコ/BD
製作会社:新東宝
配給:新東宝

       キャスト
小畑 絹子      遠藤小夜子
寺島 達夫      佐伯信行(小夜子を救い出そうとする学生)
丹波 哲郎      長島(旭商事社長)
大原 譲二      斎藤(長島の第一の子分)
松原 緑郎      高橋
鳴門 洋二      ニヤニヤ
国方  伝      カミソリ
鈴木 信二      ノッポ
左京 路子      里那(妊娠している)
千曲みどり      美智子
秋田 真夢      いづみ
大友  純      村上(ブルーフィルムの客)
上野 綾子      福江
大原 栄子      富子
天草 博子      0線の女A
青木 エミ      0線の女B
柿市 安子      0線の女C
扇町 京子      0線の女D
中 美架子      0線の女E
守山 竜次      松田
原  聖二      支配人
石川  冷      中年紳士
徳大寺君枝      美智子の母親
加藤  章      手荷物預り所係員
宗方 祐二      
大津 昌也
倉橋 宏明
山岡 正義
佐伯 一彦
信夫 英一
草間喜代四
三砂  亘
上林  詢
正木  正
太田 泰子
柿市 安代
野辺 澄栄
高橋マユミ
西  朱実
九條 明子
大倉 寿子
水上 恵子
粕谷スミ子
津田 裕子
有田 淳子
金光 洋子
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