以上、『若者たち』(劇団俳優座=新星映画社1968:森川時久)より
『若者たち』(劇団俳優座=新星映画社1968:森川時久)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。
若者たち(96分・35mm・白黒)
追悼:(監督)森川時久、(出演)田中邦衛(佐藤太郎)、山本圭(佐藤三郎)
親を失った5人兄弟の生きざまを描き、人気を呼んだTVドラマの劇場版。ヒットを記録したことから後に2本の続篇も製作された。フジテレビのディレクターとしてTV版を手がけた森川時久が映画監督デビュー、以後も若者を主人公とする作品を得意とした。長男役の田中邦衛、三男役の山本圭がともに毎日映画コンクールの男優賞を受賞するなど高い評価を受けた。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再見。
1968年12月16日公開(KINENOTEより)となっているが、完成試写会、自主上映は1967年から始まっていたようだ。キネ旬ベストテン選考は1967年度15位(35点、9人選出)。毎日映画コンクール第22回(1967年度)では脚本賞(山内久)・男優主演賞(田中邦衛)・男優助演賞(山本圭)を受賞している。自主上映が全国に普及したのは1968年になってからかな、、。だから、1968年12月16日公開というのは間違いである。また上映時間87分というのもおかしい。今回の上映は96分だったので、国立映画アーカイブ収蔵版が正しいと思われる。
若者たち三部作(『若者たち』『若者はゆく』『若者の旗』)は日本映画ディスカッションドラマ最高峰3本の一つ。他2本は『女の園』(1954:木下惠介)、『日本の夜と霧』(1960:大島渚)である。
『若者たち』の言葉のバトルは、
田中邦衛×橋本功、田中邦衛×山本圭、田中邦衛×佐藤オリエ、田中邦衛×松山省二、田中邦衛×井川比佐志、田中邦衛×小川真由美、
橋本功×山本圭、橋本功×佐藤オリエ、橋本功×松山省二、橋本功×夏圭子、
山本圭×佐藤オリエ、山本圭×松山省二、山本圭×東野孝彦、山本圭×栗原小巻、山本圭×大滝秀治、山本圭×江守徹、
佐藤オリエ×夏圭子、佐藤オリエ×石立鉄男、
夏圭子×じゅんちゃん(オリエ・圭子と中学同級生)、
江守徹×矢野宣、
など、ディスカッションの連続、そして兄弟の喧嘩乱闘。家族の在り方、社会の不合理、見ごたえ充分である。
2023年8月4日(金)鑑賞
スタッフ
監 督 森川 時久
脚 本 山内 久
製 作 佐藤 正之
〃 松木 征二
〃 松丸 青史
撮 影 宮島 義勇
美 術 平川 透徹
音 楽 佐藤 勝
録 音 青木 左吉
照 明 鈴賀 隆夫
編 集 河野 秋和
スチル 男沢 浩
撮影助手 今井 英雄
〃 安藤 峯章
撮影補 加藤 和郎
照明助手 鈴賀 康夫
〃 加藤 純弘
〃 李根 実
美術助手 山本謙一郎
〃 松本 秀一
〃 亀沢 昭二
〃 井出 憲彦
編集助手 吉川 泰弘
主題歌「空にまた陽が昇るとき」(日本ビクター フィリップスレコード)
作詞 藤田 敏雄
作曲 佐藤 勝
歌 ザ・ブロードサイド・フォー
録音助手 原田 敦
〃 石井 美治
記 録 新沼比沙子
監督助手 中山 節夫
〃 石黒 力
助監督 寺澤 正
効 果 福島 幸雄
〃 河野 修
宣 伝 皆川 滉
整 理 石田 輝子
進 行 荻原 孝
〃 松丸 仁子
東京衣裳株式会社
東映化学工業株式会社
ミネオ・スタジオ
協 賛 ユニオン製靴株式会社
〃 中央合唱団
〃 毎日グラフ
〃 三一書房
公開年月日:1968.12.16
上映時間:87分
モノクロ/シネスコ/35mm
製作会社:劇団俳優座=新星映画社
配給:(自主上映)
キャスト
田中 邦衛 佐藤太郎
橋本 功 佐藤次郎
山本 圭 佐藤三郎
佐藤オリエ 佐藤オリエ
松山 省二 佐藤末吉
永田 靖 高木(隆音の通夜の客)
南 美江 受験生の母
大塚 道子 吉田(建設資材の落下事故で大ケガ)の妻
小川真由美 淑子(桜井の妹)
井川比佐志 桜井(太郎の上司)
夏 圭子 マチ子(オリエの中学時代の同級生)
石立 鉄男 戸坂(オリエの恋人)
栗原 小巻 河田靖子(大学中退して看護師になる)
矢野 宣 為治(隆音の弟)
梅津 栄 小川の親戚A
清洲すみ子 小川の親戚B
大滝 秀治 小川隆音(隆の父親)
江守 徹 小川隆(三郎の友人)
寺田 路恵 小川道子(隆の妹)
東野 孝彦 久保山(大学の友人)
清水 長英 田辺
牧 よし子
樋浦 勉 次郎の職場後輩
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