『坊っちゃん記者』(日活1955:野口博志)を、神保町シアターにて見る。「生誕100年・鈴木清順 野口博志と鈴木清順 日活撮影所で活躍した二人の映画監督の知られざる師弟関係」特集の1本。1100円。デジタル上映。
新米記者の小林桂樹は、いつも失敗の繰り返し。ライバル紙の記者たちからもからかわれるありさま。でも、スクープを連続でものにしたりして、徐々に力をつけていく。
前半は、演出にぎこちなさが見受けられたが、後半の自動車強盗一味を割り出し、追いつめるあたりは、スピーディーで歯切れがよく小気味よい。ラストの羽田海岸での高品格と小林の全身泥まみれになっての格闘シーンは見ごたえ充分。
その前の廃屋シーンは、「羽田の旧海軍工廠跡」と場所を新聞社に知らせる電話で、納得。鉄骨だけが残っている工場跡地みたいなところがよく映画で出てくるが、海軍や陸軍の施設跡地だったら、長いこと放置されているのも、なんとなく理解できる。
津島恵子と小林桂樹の1対1の恋愛もあるのかと思いきや、飲み屋の雨宮節子もいたりして、恋愛模様は曖昧模糊の扱いであった。
2023年9月16日(土)鑑賞
スタッフ
監 督 野口 博志
脚 色 須崎 勝彌
原 作 山崎 英祐
製 作 芦田 正蔵
撮 影 永塚 一栄
美 術 西 玄一郎
音 楽 渡辺 浦人
録 音 八木多木之助
照 明 河野 愛三
編 集 藤岡 弘司
助監督 鈴木清太郎
製作主任 森山 幸晴
公開年月日:1955.03.04
上映時間:97分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:日活
配給:日活
キャスト
小林 桂樹 伊勢恭助(東都新聞記者)
伊豆 肇 野津一郎(キャップ)
織本 順吉 佃仙之助(小説家志望の記者)
山村 聡 金丸剛介(社会部長)
金子 信雄 山名純平(新報タイムス記者)
信 欣三 島村秋雄(写真屋→自動車強盗の手先)
津島 恵子 浅井ルミ子(バレリーナ)
日高 澄子 佐竹和子(車のセールス兼バーのマダム)
雨宮 節子 光子(飲み屋“吉満”の看板娘)
深見 吉衛 坂本刑事(恭助の柔道仲間)
天草 四郎 相川六蔵(タクシー運転手)
渡辺 典子 相川ミー子(六蔵の娘)
山村くに子 相川しず(六蔵の妻、ミー子の母親)
村瀬 幸子 伊勢千代子(恭助の母親)
朝 美矢子 伊勢幸子(恭助の妹、千代子の長女)
丘 志摩子 伊勢澄子(恭助の妹、千代子の二女)
小野三津枝 伊勢節子(恭助の妹、千代子の三女)
清水 将夫 大石修造(大石商事社長)
増田 順二 小柳老詩人
沢 蘭子 白鳥夫人
川越 一平 署長
山田 禅二 整理部長
河上 信夫 写真部長
杉山 千里 運転手の安さん
絵島 美紀 婦警
加原 武門 屑屋
伊丹 慶治
河瀬 正敏 放火犯人
紀原 耕 沢井
八代 康二
弘松 巌 新報タイムス記者
神山 勝 新報タイムス記者
青木 富夫 新報タイムス記者
衣笠 一夫 熊野代議士
雪岡 純 街の紳士
高品 格 ブラックの鉄
深江 章喜 鉄の配下B
柳瀬 志郎 鉄の配下C
瀬山 孝司 鉄の配下D
永島 明 私服
古田 祥
永田恵津子
渡 規子 上流階級夫人A
西村 昌野 女給・みどり
佐久間玲子 女給・ひとみ
谷 和子 受付の娘
湯川久美子 女中A
上田 正世 女中B
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