『果てしなき情熱』(新東宝1949:市川崑)を、神保町シアターにて見る。「銀幕に甦るブギの女王 笠置シヅ子と服部良一 ふたりのブギウギ時代」特集の1本。1100円。上映はデジタル。
「丁度、ドラノア監督の音楽家の悲恋を扱った『しのび泣き』(フランス1945-1949:ジャン・ドラノア)をみて大いに心酔したぼくは、この一作に果てしなき情熱を傾け、キャメラの小原譲治さんと大凝りに凝ったものでした。ラッシュをみるたびに「素晴らしい! 素晴らしい!」とほめられて気をよくしていると、完成した作品は、ちっとも面白くないじゃありませんか。
すっかりペシャンコになって、その晩は遂に一睡もできず、自分には映画をつくる資格がないのかと深刻に煩悶したものです」
以上、キネマ旬報1956年7月上旬号「市川崑自作を語る」より
再見。
本人が語るように、まったくおもしろくない。主人公の作曲家・堀雄二は、最初から最後まで酒におぼれてウジウジと暗く、沈みっぱなし。麗夫人・折原啓子に片思いしているとは言え、目の前の月丘千秋の純愛にも応えることもせず、人としてあり得ない、、、、。
見どころは、笠置シヅ子の二枚目半の演技と歌、服部富子の歌かな。
2023年9月19日(火)鑑賞
スタッフ
監 督 市川 崑
脚 本 和田 夏十
製 作 井内 久
撮 影 小原 譲治
美 術 小川 一男
音 楽 服部 良一
挿入歌 「雨のブルース」
「夜のプラットフォーム」
「蘇州夜曲」
「私のトランペット」
「湖畔の宿」
「セコハン娘」
「ブギウギ娘」
録 音 根岸 寿夫
照 明 藤林 甲
監督助手 加戸野五郎
編 集 長田 信
合成技術 天羽 四郎
製作主任 青山 碩
公開年月日:1949.09.27
上映時間:91分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:新東宝=新世紀
配給:東宝
キャスト
堀 雄二 三木龍太郎(作曲家)
月丘 千秋 石狩しん(キャバレーの下働き→龍太郎の妻)
笠置シヅ子 雨宮福子(歌手、龍太郎の幼なじみ)「セコハン娘」「ブギウギ娘」
折原 啓子 小田切優子(龍太郎の片思い)
清川 虹子 石狩すて(しんの母親)
江見 渉 千光<せんみつ>(キャバレーのボーイ)
斎藤 達雄 砂堂(キャバレーのコック)
鮎川 浩 野々宮元(キャバレーのトランぺッター)
服部 富子 夏目鳥子(失恋で歌えなくなった歌手)「夜のプラットフォーム」
山田 長正 太めのコック
山川朔太郎
伊藤雄之助 塙(アパートの家主)
若月 輝夫 阪東梅吉(キャバレー支配人)
泉 麗子
山室 耕 暴漢
松丘 緑
山口 淑子 歌手「蘇州夜曲」
淡谷のり子 歌手「雨のブルース」
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