ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『九條武子夫人 無憂華<むゆうげ>』(東亜キネマ1930:根津新)


以上、『九條武子夫人 無憂華<むゆうげ>』(東亜キネマ1930:根津新)より


以上、三原那智子のスチール写真


 『九條武子夫人 無憂華<むゆうげ>』(東亜キネマ1930:根津新)を、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて見る。「サイレントシネマ・デイズ2023」の1本。同時上映『輝く愛』(松竹文化映画部1931:西尾佳雄、清水宏)、310円。

九條武子夫人 無憂華<むゆうげ>(39分・35mm・白黒・解説版)
1930(日本:東亜キネマ)(監)根津新(原)九條武子、山中峯太郎(脚)柳原燁子(撮)河崎喜久三(音楽)福田宗吉(出)三原那智子、鈴村京子、高野豊洲(解説)夏川靜江
 九条武子(1887~1928)は西本願寺に生まれ九条良致男爵に嫁いで、大正三美人の一人に挙げられた歌人関東大震災後の救済事業に奔走して夭逝した生涯を悼み、伝記映画が作られた。無声映画として製作されたが、解説音声が加えられた短縮版での上映。
以上、国立映画アーカイブの解説より

 慈善事業に身命を賭した九條武子夫人の伝記映画。西本願寺が全面的の支援で作られたようだ。原版は15巻、ということは1巻10分として150分、1巻5分としても75分の長編である。
 上映されたバージョンは39分の短縮版に音楽と解説をつけたもの。原版には字幕タイトルもあったのだろうが、短縮版ではすべてカットして、物語の筋は、夏川静江がすべて語ってくれる。わかりやすい。サイレントで2時間前後の作品はちょっと、、、。ということで当時、短縮版が作られたのだろう、、、。
 大正三美人(九條武子・柳原白蓮・江木欣々、あるいは九條武子・柳原白蓮・林きむ子)のひとりで、柳原白蓮=柳原燁子も脚本に参加しているようだ、、、。
「東亞週報」(第286号、1930年)によると、
 主演の三原那智子嬢は、神戸市外六甲德井に住む、日本塗料合資株會社理事高須錐三氏の御令嬢で、本名を高須喜美子といひ、大阪女子専門を卒業して當時私立兵庫高女の先生をしてをられました。花ならば今が盛りといふ芳紀二十四歳。
 とのことで、この1作しか映画出演の記録はないようだ、、、。
2023年10月5日(木)鑑賞

       スタッフ
監 督        根津  新
 〃         後藤 岱山
原 作        九條 武子
 〃         山中峯太郎
脚 本        柳原 燁子
撮 影        河崎喜久三
音 楽        福田 宗吉
解 説        夏川 靜江
公開年月日:1930.10.09
上映時間:15巻
モノクロ/スタンダード/無声
製作会社:東亜キネマ(京都撮影所)

       キャスト
三原那智子      九條武子夫人
鈴村 京子      
高野 豊洲      
小川 雪子      
中村 園枝      
里見  明      
原  駒子      
みどり雅子      
川島奈美子      

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