ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『輝く愛』(松竹文化映画部1931:西尾佳雄、清水宏)


以上、『生れてはみたけれど』(松竹蒲田1932:小津安二郎)の小藤田正一
『輝く愛』の写真はなし


 『輝く愛』(松竹文化映画部1931:西尾佳雄、清水宏)を、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZUにて見る。「サイレントシネマ・デイズ2023」の1本。同時上映『九條武子夫人 無憂華<むゆうげ>』(東亜キネマ1930:根津新)、310円。

輝く愛(38分・35mm・白黒・弁士説明版)
1931(日本:松竹文化映画部)(監)西尾佳雄、清水宏(脚)松崎博臣(撮)野村昊(出)小藤田正一、半田日出丸、野寺正一、早見照代、小村新一、富士龍子
 隣同士の対照的な家庭で育つ二人の少年たちを題材に勤勉の美徳を説く。文部省委嘱の教育映画で、撮影中に病気で降板した西尾佳雄に代わり清水宏が監督を引き継いだ。現存プリントは、後年に伴奏音楽や弁士の解説が付された「弁士説明版」。
以上、国立映画アーカイブの解説より

 隣同士の仲良し少年二人。一人は桶屋の息子、もう一人は成金の息子。小学校卒業間際になると、金持ち息子は桶屋の息子を「桶屋の息子」とバカにするようになる。桶屋の息子は将来運転手になるべく、バス会社に就職してバスの車掌からスタート。一方、金持ち息子は中学進学し、父親に見習って自堕落な生活をするようになる。やがて遊興三昧な父親は没落して場末の家に引っ越し。中学生の息子も遊びが過ぎて退学。桶屋の息子は職場の先輩たちにも気に入られて、タクシーの運転助手に昇格、さらに運転手となり自前の車を購入する。
 没落父親の交通事故がきっかけで、息子は改心して、桶屋の息子の助手となり、新しいスタート。めでたし、めでたし。
 弁士説明版なので、登場人物すべてを声色を使い分けて説明してくれるので、トーキーよりもおもしろく見られた。
 桶屋の息子が乳母車で自家用車を作るシーンは傑作。自転車のペダルよろしく足こぎかなと思ったら、足は動かしていない。あれっ、どうして動いているんだろう。カメラが前移動すると、なんと愛犬が乳母車を引っ張っていた、という種明かし。大いに笑った。
2023年10月5日(木)鑑賞

       スタッフ
監 督        西尾 住雄
 〃         清水  宏
脚 本        松崎 博臣
撮 影        野村  昊
 〃         佐々木太郎
製作年:1931
上映時間:38分
モノクロ/スタンダード/無声
製作会社:松竹文化映画部

       キャスト
小藤田正一      桶屋の息子・三吉
半田日出丸      金持ち息子・信二
野寺 正一      桶屋の三平
早見 照代      妻・お英
小林新一郎      金持ち・国介
富士 龍子      妻・高子
松園不二子      ある女
酒井啓之輔      自動車に乗ってる老校長
小林十九二      三吉の職場の先輩
山口  勇      警察官

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