ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夜の牙』(日活1958:井上梅次)


以上、『夜の牙』(日活1958:井上梅次)より


 『夜の牙』(日活1958:井上梅次)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
夜の牙(102分・35mm・カラー)
 場末のガード下で診療所を営む杉浦(石原)は、自分の戸籍が何者かに抹消されたと知り、その真相を究明しようとする。井上が新東宝での助監督時代にシナリオを書き上げ、長年あたためてきた企画をついに実現。結婚後初の協働作業となる本作で、月丘はそれまでの役柄から一転し、謎めいた魅力を放つヒロインを演じる。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再々見。
 ある日、区役所に戸籍抄本を取りに行った杉浦健吉は、自分が死亡していることを知らされる。そこから、謎の解明に、ひとつひとつ丹念にたどっていく。その描写は実に丁寧で分かりやすく、ワクワクさせられる。実に巧い。
 サスペンス映画として一級の娯楽作品である。
 なお、今回の安部徹の役どころは悪役だった。
 当初は、三橋達也主演でクランクインしたが、ポスターの名前序列問題の行き違いから、三橋が降板。スリ役の石原裕次郎が急遽、主役になったという作品。実質2週間で撮りあげたようだ。
2023年11月7日(火)鑑賞

       スタッフ
監 督        井上 梅次
脚 本        井上 梅次
 〃         渡辺 剣次
製 作        児井 英生
撮 影        岩佐 一泉
美 術        中村 公彦
音 楽        大森盛太郎
録 音        福島 信雅
照 明        藤林  甲
編 集        辻井 正則
助監督        前田満州
製作主任       森山 幸晴
スクリプター     新関 良子
現 像        東洋現像所
公開年月日:1958.01.15
上映時間:102分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:日活
配給:日活

       キャスト
月丘 夢路      花岡真理
石原裕次郎      杉浦健吉
浅丘ルリ子      スリのお銀
白木 マリ      甲野朱実
岡田 眞澄      スリの三太
森川  信      卓然和尚
小林重四郎      土井耕三(「カサブランンカ」支配人
安部  徹      赤沼弁護士
西村  晃      加納執事
安井 昌二      荒木警部補
南 寿美子      気狂娘・トキ
原  恵子      母・民枝
内海 突破      区役所の課長
山田 周平      区役所の係長
青木 富夫      区役所の戸籍係
山田 禅二      法務局係長
神山  勝      赤沼法律事務所事務員
弘松 三郎      湯本博士(健吉の友人)
浜村  純      立松医師(死亡診断書を書いた)
谷  和子      看護婦
芝 あおみ      キャバレーの女A
天路 圭子      キャバレーの女B
雨宮 節子      キャバレーの女C
多摩 桂子      キャバレーの女D
小泉郁之助      刑事A
紀原  耕      刑事B
寺尾 克彦      刑事C
山口 吉之      刑事D
柴田  新      刑事E
坂井幸一郎      東銀座の食堂のコック
井東 柳晴      西銀座の食堂の主人
堺 美紀子      飲み屋の女将
木城ゆかり      飲み屋の女
村田 寿男      寺男
三島  謙      兼松(自動車の男)
古田  詳      土井の乾分A
峰  三平      土井の乾分B
榎木 兵衛      土井の乾分C
深江 章喜      土井の乾分D
柳瀬 志郎      街の与太者A
近江 大介      街の与太者B
衣笠 一夫      街の与太者C
林  茂朗
松岡  清      百姓

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