ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『別れも愉し』(大映東京1945:田中重雄)




以上、『別れも愉し』(大映東京1945:田中重雄)より


 『別れも愉し』(大映東京1945:田中重雄)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。同時上映『モンペさん』(大映東京1944:田中重雄)、310円。
別れも愉し(65分・35mm・白黒)
 2年ぶりに一時帰国する夫(若原)と再会する約束がある産科医(村田)は、難産に立ち会うが…。夫の妹である歌手役に扮した月丘の歌唱シーンも見どころ。撮影中に敗戦を迎え、夫の設定が軍人から船員に変更されたという。大映が戦後初めて公開した現代劇作品。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 初見。
 若原雅夫が作曲した「別れも愉し」を放送局でお披露目。歌うは同じアパートの住人・志村道夫と若原の妹・月丘夢路。それを自宅のラジオで聴く若原と妻の村田知英子。若原はこの日が出航日。歌詞通り、別れも愉し。
 病院勤務を続けながら、留守を守る村田。巷では「別れも愉し」が流行歌になっている。そんな時、2年ぶりに若原の船が日本に寄港。東京での滞在時間は数時間だけ。それでも、妻の村田はせっせと自宅で準備。夫が帰宅したときの応対をシュミレーション、ひとりパントマイム。なんとも可愛らしい。
 そこに、病院から妊婦の陣痛が始まったとの連絡。夫とは上野駅で会い、事情を話して、すぐ病院へ。自宅で妹と妻の帰宅を待つ夫。病院での出産を成功させた妻は急いで帰宅。わずか1時間の夫婦だけの時間を楽しむ二人。そして、また出航。別れも愉し。
 ひとつだけの楽曲で、これだけ楽しませてくれる、心豊かになる作品だった。
2023年11月3日(金)鑑賞

       スタッフ
監 督        田中 重雄
脚 本        坂本 忠士
原 作        辻村もと子
企 画        加賀 四郎
撮 影        青島順一郎
音 楽        清水 保雄
美 術        柴田 篤二
録 音        橋本 国雄
作 詩        佐伯 孝夫
作曲指揮       清水 保雄
演 奏        日本音響管弦楽
合 唱        日本合唱團
公開年月日:1945.09.13
上映時間:8巻 1,783m 65分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:大映東京
配給:映画公社

       キャスト
若原 雅夫      井上竜二
村田知英子      井上尚子(妻)
月丘 夢路      井上賀子(妹)
志村 道夫      大月謙(歌手)
吉川 英蘭      アパートのおぢさん(管理人)
若原 初子      アパートのおばさん
黒須 清彦      金ちやん(息子)
竹久 夢子      アパート住人・幸子
山田 春夫      木下和夫
岩田 芳枝      木下リツ(妻)
隅田一男       田村醫師
鈴木美智子      看護婦・清水
海原  鴻      隣に引越して来た青年

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