以上、『乳房よ永遠なれ』(日活1955:田中絹代)より
『乳房よ永遠なれ』(日活1955:田中絹代)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
乳房よ永遠なれ(110分・35mm・白黒)
身勝手な夫との別れ、乳がんの発症など困難な状況に直面しながらも短歌を作り続け、ひたむきに生きる女性歌人の姿を描く。夭折の歌人・中城ふみ子の歌集に惚れ込んだ田中絹代が監督第3作として、田中澄江の脚本をもとに映画化。1955年に松竹から移籍した月丘は、乳がん手術で乳房を失った女性の欲望や感情の機微を見事に演じている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再々見。
わがままな夫とやっと離婚。離婚して長男が夫が引き取り、長女はふみ子が引き取る。長男が夫のところに引き取られていくシーンで付き添うのが結婚の時の仲人。仲人したからには最後(離婚でも)まで面倒を見る、という当時の見合い結婚での風習が垣間見れる。
でも、乳がんの発見が遅くて手遅れ。病床での若い記者・大月とのラブシーンは、匂いたつような情感があふれかえっていて、すばらしい。
葉山良二(1932.11.09~1993.01.09)は、これがデビュー作だが、新人とは思えないくらいの堂々たる演技。学生時代に演技経験があったのだろうか、、、。
2023年11月15日(水)鑑賞
スタッフ
監 督 田中 絹代
脚 本 田中 澄江
原 作 若月 彰
〃 中城ふみ子
製 作 児井 英生
〃 坂上 静翁
撮 影 藤岡 粂信
美 術 中村 公彦
音 楽 斎藤 高順
録 音 神谷 正和
照 明 藤林 甲
編 集 中村 正
助監督 中島 義次
製作主任 森山 幸晴
スクリプター 飯村 知子
スチール 式田 高一
公開年月日:1955.11.23
上映時間:110分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:日活
配給:日活
キャスト
月丘 夢路 安西→下城→安西ふみ子(凍土短歌会所属の歌人)
葉山 良二 大月章(東京日報新聞社の記者)
川崎 弘子 安西たつ子(ふみ子の母親)
大坂 志郎 安西義夫(ふみ子の弟、安西馬具店の主人)
木室 郁子 せい子(義夫の婚約者→妻)
呉藤 孝行 昇(ふみ子の長男)
植木マリ子 あい子(ふみ子の長女)
織本 順吉 下城茂(ふみ子の元夫)
浦島 久恵 茂の愛人
田中 絹代 下城家の隣の奥さん
? 下城親子を荷馬車に乗せる男
森 雅之 堀卓(歌人)
杉 葉子 堀きぬ子(卓の妻、ふみ子の同級生)
安部 徹 山上(北海タイムスの新聞記者、凍土短歌会を主宰)
長谷川照容 山上の妻
坪内美詠子 白川夫人(凍土短歌会)
北原 文枝 小林女史(凍土短歌会)
片桐 常雄 凍土短歌会の出席者
河上 信夫 〃
眞杉 隆一 〃
大月 浩 〃
相馬 幸子 杉本夫人(下城茂とふみ子の仲人)
小泉郁之助 安西義夫とせい子の結婚式の仲人
谷川 玲子 〃
志賀 夏江 安西義夫とせい子の結婚式の宴の手伝い
若水 朋子 〃
中沢 栄子 〃
須田喜久代 〃
榊田登貴子 〃
高田 栄子 〃
早川十志子 安西家の女中
杉 幸彦 安西馬具店の従業員
山田 禅二 古町(札幌共立病院の医師)
飯田 蝶子 春木ひで(ふみ子の同室入院患者)
左 卜全 ひでの夫
坂井美紀子 札幌共立病院の看護婦長
歌川マユミ 札幌共立病院の看護婦
渡 規子 〃
河上 敬子 〃
志茂 明子 凍土短歌会の出席者(縞柄の和服にメガネの女性)
八代 康二 凍土短歌会の出席者(Vネックのセーターの男性)
名和 宏 雑誌に掲載されている結婚式衣裳のモデル
東谷 暎子 〃
井東 柳晴 安西義夫とせい子の結婚式の出席者(安西馬具店の店先でせい子を迎える羽織袴の男性
三笠 謙 安西義夫とせい子の結婚式の出席者
上原 一二 札幌共立病院で亡くなり霊安室に運ばれる遺体に付き添う男性
ロケ地
札幌市(札幌駅、北海道大学・ポプラ並木、同・植物園、月寒・農林省北海道農業試験場、円山公園、北一条カソリック協会、北大病院ガン病棟)
江別市(野村牧場)
洞爺湖
小樽市(小樽駅)
千歳市(支笏湖)
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