以上、『美德のよろめき』(日活1957:中平康)より
『美德のよろめき』(日活1957:中平康)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
美德のよろめき(96分・35mm・白黒)
夫(三國)との結婚生活に倦怠感を覚える節子(月丘)。学生時代の恋人(葉山)に偶然再会し、一度消えてしまった熱い想いがよみがえる。「よろめき夫人」という新語まで生んだ三島由紀夫のベストセラー小説の映画化。スタイリッシュな映像表現によって、欲望と純粋な愛の狭間で揺れるヒロインの心の動きが繊細に綴られる。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
初見だと思う。
原作では、月丘夢路と葉山良二が肉体関係に発展するらしいが、映画ではホテルであわやという寸前で部屋を別にする。肉体関係なしで、夫・三國蓮太郎に久しぶりに抱かれた月丘が妊娠。精神的な美徳のよろめきの贖罪の意味合いなのか、堕胎する。その意味が、あまり伝わってこない。そこで吹っ切れたかと思いきや、なお一層思いを募らせていくとは、、、。
月丘と葉山の共演作は今回の特集だけでも『乳房よ永遠なれ』(日活1955:田中絹代)、『白夜の妖女』(日活1957:滝沢英輔)に続いて3本目。
他に、『東京の人 前編』(日活1956:西河克己)、『東京の人 後編』(日活1956:西河克己)、『永遠に答えず』(日活1957:西河克己)、『永遠に答えず 完結篇』(日活1958:西河克己)、がある。
『お転婆三人姉妹 踊る太陽』(日活1957:井上梅次)、『街燈』(日活1957:中平康)、『マダム』(日活1957:阿部豊)でも共演しているが、恋人同士ではない(『マダム』は見ていないが、、、)。
2023年11月25日(土)鑑賞
スタッフ
監 督 中平 康
脚 色 新藤 兼人
原 作 三島由紀夫
製 作 大塚 和
撮 影 岩佐 一泉
美 術 松山 崇
音 楽 黛 敏郎
録 音 神谷 正和
照 明 藤林 甲
編 集 辻井 正則
助監督 西村昭五郎
製作主任 亀井 欽一
スクリプター 君塚みね子
スチール 斎藤 耕一
公開年月日:1957.10.29
上映時間:96分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:日活
配給:日活
キャスト
月丘 夢路 倉越節子
三國連太郎 倉越一郎(節子の夫)
青砥方比呂 倉越菊夫(節子・一郎の息子)
葉山 良二 土屋(20歳時の恋人→結婚後に再度恋人)
宮城千賀子 牧田与志子(女学校からの友人)
信 欣三 牧田(与志子の夫)
安部 徹 飯田(与志子の火遊び相手、プロレスラー)
高 友子 とみ(倉越家のお手伝い)
千田 是也 藤井景安(節子の父親)
汐見 洋 伯父(節子の)
相馬 幸子 伯母(節子の)
伊藤 寿章 叔父(節子の)
原 恵子 叔母(節子の)
堀 恭子 紀子(節子の姉?)
立花 泰子 祖母(節子の)
芦田 伸介 土屋省三(土屋の兄、貿易会社経営)
渡辺美佐子 ナイトクラブマダム・秋子
高田 敏江 幼稚園の先生
南田 洋子 女優のような女
西村 晃 指圧師
北林 谷栄 女医(堕胎手術の)
竹内 洋子 看護婦
須藤 孝 ボーイB
林 茂朗 ボーイC
草薙幸二郎 洗濯屋の小僧
相原 巨典
河野 弘
秋津 礼二
泉 桂子
志賀 夏江
川村 昌之
高橋 昌也 ナレーター
※キネ旬などのデータベースには「ボーイA・二谷英明」とあるが、実際には出ていない。最初はキャスティングされていたのが変更になったのか、撮影したけどその部分をカットしたのか、、、。国立映画アーカイブのデータベースには記載されていない。
また、写真のポスターには細川ちか子、清水将夫とあるが、こちらも出ていない。
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