以上、『素晴しき男性』(日活1958:井上梅次)より
『素晴しき男性』(日活1958:井上梅次)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
素晴しき男性(106分・BD・カラー)
踊り子の陽子(北原)は、夢に見た男性に瓜二つの実業家・土屋秀男(待田)と婚約し、劇団を退団する。しかし陽子が心から愛していたのは、劇団の演出家で秀男の兄の武男(石原)だった。幸運を呼ぶ「水色」を基調とした色彩設計が見事で、土屋家の長女・麗子(月丘)の二重に引き裂かれた自己を表現する場面など、井上によるミュージカルの演出も冴え渡っている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再見。
石原裕次郎を始め、北原三枝、月丘夢路が歌って踊る。月丘夢路の社交ダンス以外での踊りシーンは希少価値。さらに、笈田敏夫と白木マリのデュエットあり、北原三枝の歌に合わせて待田京介もちょっと歌う。西村晃、キドシン、田端義夫、柳沢真一、結城敬二、それぞれのパートを歌うバスの中での合唱シーンも楽しい。金子信雄もほんの少し歌う。完全なミュージカル映画である。
何度も言うようだが、現代の日本は、踊りも歌も1950年代と比べて格段に上手くなっている。それなのに、井上梅次レベルに追いついていない日本映画界。井上梅次が泣いて喜ぶようなミュージカル映画を作ってほしいものだ!
2023年11月17日(金)鑑賞
スタッフ
監督・脚本 井上 海次
原 作 井上 梅次「平凡別冊」所載
企 画 児井 英生
撮 影 岩佐 一泉
美 術 中村 公彦
音 楽 多 忠修
主題歌「素晴しき男性」テイチクレコード
作詩 井上 梅次
作曲 萩原 忠司=多 忠修
唄 石原裕次郎
テイチク男声合唱団
「青い駒鳥の唄」
作詩 井上 梅次
作曲 萩原忠司
唄 石原裕次郎=多 忠修
挿入歌「二人で楽しく」
〃 「クレオパトラも泣きました」(合唱)
録 音 福島 信雅
照 明 藤林 甲
編 集 鈴木 晄
助監督 前田満州夫
製作主任 亀井 欽一
スクリプター 新関 良子
スチール 斎藤 耕一
ショー構成 井上 梅次
振 付 結城 敬二
ショー補佐 和田 肇
コスチュームデザイン 森 英恵
ショーコスチュームデザイン
佐谷 三平
ショーコスチューム布地提供
東福毛織株式会社
日活ファミリークラブダンシングチーム
現 像 東洋現像所
公開年月日:1958.07.06
上映時間:106分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:日活
配給:日活
キャスト
石原裕次郎 団武男(うるさがた)
北原 三枝 旗陽子(踊り子)
月丘 夢路 土屋麗子(土屋家の長女)
山岡 久乃 佃直美(陽子の姉)
大坂 志郎 佃真一郎(彫刻家、直美の夫)
待田 京介 土屋秀男(土屋家の次男)
林 茂朗 土屋三郎(土屋家の三男)
三島 雅夫 土屋喬太(麗子・秀男・三郎の父親)
清川玉枝(大映) 土屋民子(麗子・秀男・三郎の母親)
金子 信雄 吉村幹也(ヴァイオリニスト、麗子の恋人)
白木 マリ 柳ルミ子(踊り子)
笈田 敏夫 牧邦彦
西村 晃 国井達郎
キドシン(木戸新太郎)丸さん
田端 義夫 源さん
柳沢 真一 真ちゃん
結城 敬二 羽山明
高 友子 踊り子・美貴子
小泉郁之助 山本
雪丘 恵介 仲人・夫
堺 美紀子 件人・妻
志賀 夏江 婆や
山田 禅二 世話人
広瀬 優 結婚式司会者
松岡 京志 十条信通
三田 蓉子 十条信通の恋人A
芝 あをみ 十条信通の恋人B
山田美智子 十条信通の恋人C
高野誠二郎
横田 陽子 すみ
柳瀬 志郎 結婚式の招待客
織田 俊彦 バンドメンバー
島村 謙次 結婚式の案内スタッフ
他、日活大部屋俳優多数出演
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