ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『東洋平和の道』(東和商事映画部1938:鈴木重吉、張迷生)






以上、『東洋平和の道』(東和商事映画部1938:鈴木重吉、張迷生)より


 『東洋平和の道』(東和商事映画部1938:鈴木重吉、張迷生)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「返還映画コレクション(1)第一次・劇映画篇 Repatriated Film Collection [Part 1] : Fiction Films, 1930~1945」特集の1本。310円。
東洋平和の道(101分・35mm・白黒・日本語字幕付)
1938(東和商事映画部)(監・脚)鈴木重吉、張迷生(撮)藤田英次郎(美)安永燁彦(音)江文也(出)白光、仲秋芳、李明、徐聰、李飛宇
 1937年7月の盧溝橋事件勃発を機に、東和商事が日独合作映画『新しき土』(1937:アーノルド・ファンク、伊丹万作)に続き製作した初の日中合作映画。中国北部の農民夫婦が戦禍を避ける途上、日本兵による庇護を受けて生命と財産の危機を救われる。大規模な中国ロケを敢行するとともに、日本人の表象を排除して、民衆心理の宥和を狙った大陸映画である。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 初見。
 農民夫婦が、戦禍を逃れて自宅を捨てて南へ向かう。歩いて大同へいく途中には、雲崗石窟<うんこうせっくつ>がある。そこは、日本軍が保護しているという張り紙を見てひと安心。大同駅は、日本軍が支配していて、安全に列車(屋根なし貨車)に乗ることができた。ただし、南ではなく北行き。到着したのは張家口<ちょうかこう>。そこに住んでいる幼なじみを思い出し、訪ねるが半年前に北京へ引っ越した後。そこで北京をめざす。鉄道は途中の橋が破壊されていて不通。やむなくやせこけたロバを買い求めて妻をまたがらせる。
 途中、地図が出てきて、行程を示してくれるが、部分地図なので、中国のどこらへんを歩いているのか分からず。万里の長城が出てきて、やっと理解した。
 大同へは日本軍のトラックに乗せてもらったり、北京の一歩手前で匪賊に襲われ、金を巻き上げられるか殺されそうになると、日本軍に助けられる。概ね日本軍はいい人という位置づけ。
 北京の幼なじみ一家の歓待を受ける夫婦。北京の街中は日本軍に守られて平和。幼なじみ一家は日本と協力して新しい中国を作ろうと動き始める。ひとまず戦争も治まったということで、夫婦は故郷に帰り、新しい中国のために大地を耕す、、、。
 中国情勢は刻々と変化していて、映画で描かれた内容とはかなりかけ離れたものになったようで、、、、。
2023年12月3日(日)鑑賞

       スタッフ
監督・脚本      鈴木重吉、張迷生
製 作        川喜多長政
製作補        青山 唯一
撮 影        藤田英次郎
 〃         草野 信男
作曲・指揮      江  文也
 〃         山本 直忠
演 奏        中央交響楽団
収音法        富士式収音
主題歌        日本勝利唱片54296
装 置        安永 [火華]彦
収 音        渡辺  鴻
編 集        鈴木 重吉
公開年月日:1938.04.01(1938.03.31、帝国劇場)
上映時間:(13巻)101分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:東和商事
配給:

       キャスト
徐聰         趙福庭
白光         その妻・蘭英
李飛宇        王民生(趙福庭の幼なじみ)
仲秋芳        その妻・素蓮
李明         その妹・王琴
張稽祖        その父・瑞郷

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