ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『兄とその妹』(松竹大船1939:島津保次郎)







以上、『兄とその妹』(松竹大船1939:島津保次郎)より


 『兄とその妹』(松竹大船1939:島津保次郎)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「返還映画コレクション(1)第一次・劇映画篇 Repatriated Film Collection [Part 1] : Fiction Films, 1930~1945」特集の1本。310円。
兄とその妹(101分・35mm・白黒)
1939(松竹大船)(監・脚)島津保次郎(撮)生方敏夫(美)金須孝(音)早乙女光(出)佐分利信三宅邦子、桑野通子、上原謙、河村黎吉、水島亮太郎、坂本武、笠智衆
 妻(三宅)と妹(桑野)と同居する青年社員(佐分利)がいわれなき中傷にさらされながらも実直に生きていく姿を描いた「小市民映画」の名作。自身のオリジナル脚本をもとに、人物の機微を丁寧に映し出す島津保次郎の手腕がいかんなく発揮され、彼の松竹最後の作品にして最高作との評価も高い。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再々々見。
 日常会話のおもしろさ。夫と妻、兄と妹、義理の姉と義理の妹、ほんとに仲の良い家族の言葉のキャッチボール。実に楽しく、心地よく、幸福感に満ち溢れる。
 一方、会社でのやり取りは、真直ぐな佐分利信に対して、ひがみ、嫉妬、裏工作、ドロドロしている。でも、それらも笑いにしてしまう、島津保次郎の演出の巧みさは驚嘆に値する。
 それにしても、桑野通子のスタイルの良さ。舶来ものかと思われるキンキラのコートを颯爽と着こなす可憐さ。ほれぼれしてしまう。
2023年12月3日(日)鑑賞

       スタッフ
監督・脚本      島津保次郎
撮 影        生方 敏夫
美 術        金須  孝
音 楽        早乙女 光
録 音        大村 三郎
合唱指揮       鏑木 欽作
公開年月日:1939.04.01
上映時間:104分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:松竹(大船撮影所)
配給:松竹

       キャスト
佐分利 信      間宮敬介
三宅 邦子      間宮あき子(敬介の妻)
桑野 通子      間宮文子(敬介の妹)
上原  謙      有田道夫(有田新造の甥)
河村 黎吉      行田富士夫(経理社員)
水島亮太郎      志村荘六(経理係長)
坂本  武      有田新造(重役)
笠  智衆      内海清三郎(敬介の親友)
奈良 真養      林要吉(庶務課)
小林十九二      沢田英二(経理社員)
新井  淳      火の番の老人
遠山 文雄      給仕・河合
大塚 君代      正子(文子の友人、既婚)
草香田鶴子      幸子(文子の友人、独身)
藤原加弥子      満子(文子の友人、独身)
小桜 昌子      るり子(文子の友人、独身)
菅井 一郎      荒川清(貿易会社日本支社支配人)

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