ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『明け行く空』(松竹蒲田1929:齋藤寅次郎)

 『明け行く空』(松竹蒲田1929:齋藤寅次郎)を、国立映画アーカイブにて見る。310円。「サイレントシネマ・デイズ 2025」の1本。

78分 18fps・35mm・無声・白黒
NEW(ニュープリント)
少女雑誌連載小説を、後に自身も少女小説の作家となる水島あやめが脚色。シリアスな母娘ものだが、随所に齋藤寅次郎らしいユーモアも見受けられる。母を知らずに育った少女・玲子(高尾)は、ある日村に赴任してきた牧師(川田)を母のように慕うが…。
1929(松竹キネマ蒲田)(監)齋藤寅次郎(原)新井睦子(脚)水島あやめ(撮)武富善雄(美)水谷浩(出)川田芳子、高尾光子、河村黎吉
以上、国立映画アーカイブ(NFAJ)の解説より

 河村黎吉が経営する銀行が倒産。実家の父親が娘・川田芳子を引き取りにくる。河村は亡き息子の娘と嫁を引き離し、離縁する。絶望した川田が夜明けにみた教会、、、。
 その後、幾年かが経過して、、、。
 河村は乗合馬車の御者、孫娘・玲子と二人暮らし。河村が働いている間、美しく成長した玲子は一人ぼっち。さびしさから、評判の新任牧師に会いに行く。彼女の優しさに、亡き母親のおもかげを感じて、より慕情を募らせる、、、。
 高尾光子のアップをここぞというところで多用して、見るものの涙腺を緩ませてくれる。クライマックスの馬車と汽車との追いかけっこ。馬車と汽車の車輪をオーバーラップさせた巧みな演出。巧い、巧い。
 高尾光子の経歴を調べたら、戦後は女優を引退。晩年は娘、孫娘との三人暮らし。この孫娘が、なんと、山野海<やまの・うみ>(1965.09.16~)であることが判明。「幻冬舎plus」で連載している「山野海の渡世日記」に詳しく記述していた。
2025年11月26日(水)鑑賞

       スタッフ
監 督      斎藤寅次郎
脚 本      水島あやめ
原 作      新井 睦子
撮 影      武富 善男
製作国:日本
製作年:1929
公開年月日:1929.05.25 帝国館
上映時間:(6巻)
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:松竹キネマ(蒲田撮影所)
配給:松竹
       キャスト
高尾 光子      玲子
河村 黎吉      (祖父)
川田 芳子      恭子(牧師)
小藤田正一      好一(母親が病気)
  ?        好一の母親
  ?        教会の女中
久良 形真
西村 青児      恭子の父?
坂本  武      医者

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