以上、『日本の夜と霧』(松竹大船1960:大島渚)より
『日本の夜と霧』(松竹大船1960:大島渚)を、国立映画アーカイブ小ホールにて見る。4月11日(火)から始まった「没後10年 映画監督 大島渚」の1本。310円。
日本の夜と霧(107分・35mm・カラー)
安保闘争がきっかけで結ばれた新聞記者(渡辺)と女子学生(桑野)の結婚披露宴を舞台に、学生運動家OBたちの激しい政治論議が、大胆な長廻しの撮影とともに繰り広げられる。公開からわずか4日で打ち切られたことに対し、大島は「政治的弾圧」であると抗議して翌年に松竹を退社する。大島自らが「芸術的な集大成」と呼ぶ一本であるが、再公開まで3年近くを要した。
以上、国立映画アーカイブの解説より
最初に見たのは、1973年4月、文芸地下にて、『夏の妹』との2本立て、150円。その後1回ぐらいは見ているかな。
1950年代前半の学生たちが、吉沢京夫、渡辺文雄、小山明子、速水一郎、戸浦六宏、佐藤慶、左近允宏、永井一郎、、、。
1960年の学生たちが、桑野みゆき、津川雅彦、味岡亨、山川治、上西信子、、、。
世代的には、大島渚は1950年代前半の学生たちと重なり、本人も京都大学で学生運動をやっていたこともあり、比重的には1950年代の学生たちを丁寧に描いている。
『太陽の墓場』の封切りが1960年8月9日、それ以後に次を作れと会社側に言われたため、早く仕上げるために、フィルムマガジン10分の長回しを多用している。それも、俳優たちがつかえたり、いい間違い、言い直し、そのまま演技をさせて、そのまま使っている。それもまたリアルである。
この作品は、『女の園』(1954:木下惠介)、『若者たち 三部作』(1968、1969、1970:森川時久)と並ぶ日本映画ディスカッションドラマの3本である。
2023年4月20日(木)鑑賞
スタッフ
監 督 大島 渚
脚 本 大島 渚
〃 石堂 淑朗
製 作 池田 富雄
撮 影 川又 昂
美 術 宇野 耕司
音 楽 真鍋理一郎
録 音 栗田周十郎
照 明 佐藤 勇
編 集 浦岡 敬一
装 置 岩井 三郎
装 飾 安田道三郎
撮影助手 青本 澄夫
照明助手 高橋 利文
録音技術 河野 貞寿
録音助手 鈴木 正男
監督助手 石堂 淑朗
現 像 東洋現像所
色彩技術 坂巻 佐平
衣 装 吉田 幸七
進 行 沼尾 鈞
公開年月日:1960.10.09
上映時間:107分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:松竹大船
配給:松竹
キャスト
渡辺 文雄 野沢晴明(新郎、新聞記者)
桑野みゆき 原田玲子(新婦、学生)
津川 雅彦 太田(学生、新婦の友人)
味岡 亨 北見(学生、新婦の友人、行方不明)
山川 治 川崎(学生、新婦の友人)
上西 信子 斎藤(学生、新婦の友人、お祝いの挨拶をする)
芥川比呂志 字田川(助教授、媒酌人)
氏家 慎子 宇田川の妻
吉沢 京夫 中山勝彦(司会者、新郎の学友)
小山 明子 中山美佐子(その妻、新郎の学友)
速水 一郎 宅見(新郎の学友)
戸浦 六宏 東浦(新郎の学友)
佐藤 慶 坂巻(新郎の学友)
左近允 宏 高尾(新郎の学友、自殺)
永井 一郎 アコーデオンの学生
二瓶 鮫一 小野
横堀 浩二 早大劇研
波多江仁美 やす子
長谷部朝子 女子学生
石川 克二
寺島 幹夫
日笠 潤一
↓ にほんブログ村ランキングに参加しています。
下記 ↓ のバナーをクリックしてください。
ブログのランキングが表示されたら、下部の「ぴくちゃあ」ロゴを再度クリックしてください。
ランキングアップに協力お願いします。