以上、『青春の蹉跌』(東京映画=渡辺企画1974:神代辰巳)より
『青春の蹉跌』(東京映画=渡辺企画1974:神代辰巳)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)・小ホールにて見る。10月4日より始まった「東宝の90年 モダンと革新の映画史(2)」の1本。310円。再々々見。
『青春の蹉跌』(84分・35mm・カラー)
石川達三のベストセラー小説を映画化した神代辰巳初の一般作品。学生運動に挫折した法学生の賢一郎(萩原)は、資産家の令嬢(檀)と結婚して打算的な人生を送ろうとするが、やがて恋人(桃井)との関係のうちに追いつめられていく。主人公が口ずさむ「エンヤトット」のリズムや随所に挿入されるTV画面など、倦怠感に苛まれる同時代の若者の「気分」が横溢している。
以上、NFAJの解説より。
桃井かおりのあのしゃべり方、萩原健一のダルそうな態度、嫌いだった。でも、作品の斬新さは評価している。ベストテンには選ばなかったけど、女優賞・赤座美代子、助演賞・森本レオ、音楽賞・井上堯之、を選出している。赤座美代子は『女房を早死させる方法』(児玉進)と合わせての選出だが。
後年、同じ原作の映画化『僕たちの失敗』(東宝1962:監督・須川栄三、脚本・白坂依志夫、出演・市川染五郎・桑野みゆき)を見た。かなり当時としては冒険しているなとは感じたが、やはりこの『青春の蹉跌』の鮮烈さにはかなわないな、とより印象づけられた。
2022年10月22日(土)鑑賞
スタッフ
原 作 石川 達三
監 督 神代 辰巳
脚 本 長谷川和彦
音 楽 井上 堯之
撮 影 姫田真佐久
照 明 金子 光男
美 術 育野 重一
録 音 原島 俊男
編 集 山地早智子
製 作 田中 収
整 音 西尾 曻
監督助手(チーフ) 瀬川 淑
製作担当者 内山甲子郎
監督助手 光永 憲之
〃 森清 和夫
〃 山鹿 高明
撮影助手 北 敏夫
〃 酒井 良一
〃 安西 清
照明助手 塚田 寿生
特殊機械・特機 富岡 吉松
美術助手 藤原 和彦
〃 国府田俊夫
〃 鈴木ますみ
大道具(組付) 宮本 源蔵
小道具 杉本 茂
〃 田村 正弘
メイクアップ 米山 きみ
記 録 中井 妙子
スチール 中尾 孝
演技事務 黒岩 竜彦
宣伝係 川島 洋次
製作係 三島 巌
現像:東京現像所
公開年月日:1974.06.29
上映時間:85分
カラー/シネスコ(1:2.35)
製作会社:東京映画=渡辺企画
配給:東宝
キャスト
萩原 健一 江藤賢一郎
桃井かおり 大橋登美子(賢一郎の家庭教師生徒)
檀 ふみ 田中康子(栄介の娘、賢一郎と婚約)
河原崎建三 三宅浩一(賢一郎の友人)
森本 レオ 小野清二郎(賢一郎の学生運動の先輩)
高橋 昌也 田中栄介(賢一郎の親戚で学費を援助)
赤座美代子 北条今日子(活動家の元恋人で現在は三宅の恋人)
芹 明香 シンナーの女(歩行者天国でつきまとう)
泉 晶子 小野孝子(清二郎の妻)
中島 葵 大橋栄子(登美子の継母)
くま 由真 大橋幸吉(登美子の父親)
荒木 道子 江藤悦子(賢一郎の母親)
上月左知子 田中君子(栄介の妻)
渥美 国泰 安部教授
久米 明 産婦人科医
歌川 千恵 産婦人科看護婦
山口 哲也 刑事
加藤 和夫 刑事
下川 辰平 部長刑事
北浦 昭義 フットボール部監督
中島 久之 山本(康子の高校からの友人)
堀川 直義 試験老人
守田比呂也 試験若者
細井 利雄
佐々木久男
石矢 博
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