以上、『警視庁物語 遺留品なし』(東映東京1959:村山新治)より
『警視庁物語 遺留品なし』(東映東京1959:村山新治)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。同時上映『事件記者』(日活1959:山崎德次郎)、310円。
警視庁物語 遺留品なし(66分・35mm・白黒)
追悼:(監督)村山新治
東映東京の「名物シリーズ」として9年間続いた「警視庁物語」第11作。わずかな証拠から事件の真相に迫る7人の刑事たちの活躍を描く。監督第1作『上野発五時三五分』(1957)を皮切りに、シリーズ全24作のうち7作を手がけた村山新治は、ドキュメンタリータッチの映像に社会性を盛り込み、本シリーズの人気を牽引した。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再見。
神田隆以下の7人の刑事たちの描き分けがすばらしい。役得とは言え、庶民的なキャラクターの花澤徳衛が大活躍。また、聞き込みされる登場人物たちを、しっかりと演出しているし、主演格である木村功でさえ、他の出演者と同等の扱いである。
事件の根源的要因でもある結婚を焦っている30歳前後の悲哀を、東恵美子を通して描き切っていることも、実にいい。
村山新治(1922.07.10~2021.02.14)は、長野県埴科郡屋代町(現千曲市)生まれ。1941年12月に長野工業学校卒業。1942年12月、兄・村山英治のいる芸術映画社に入り、記録映画の助監督となる。1949年10月に大泉スタジオ(のち東映に合併)入社。1956年に東映教育映画『わんぱく時代』(1956.05.01:村山新治)にてデビュー。『風の又三郎』(1956.01.01:村山新治)、『二宮尊徳の少年時代』(1957.09.23:村山新治)、『渡し舟の太一』(1957.11.01:村山新治)、を撮りつつ、1957.08.28 『警視庁物語 上野発五時三十五分』(東映東京1957:村山新治)にて本編デビュー。
2023年7月21日(金)鑑賞
スタッフ
監 督 村山 新治
脚 本 長谷川公之
企 画 斎藤 安代
撮 影 佐藤 三郎
美 術 北川 弘
音 楽 富田 勲
録 音 広上 庄三
照 明 吉田 一一
編 集 祖田富美夫
公開年月日:1959.09.15
上映時間:66分
製作会社:東映東京
配給:東映
モノクロ/シネスコ/35mm
キャスト
松本 克平 捜査一課長
神田 隆 捜査主任
堀 雄二 長田部長刑事
南 廣 山村刑事
花澤 徳衛 林刑事
山本 麟一 金子刑事
須藤 健 渡辺刑事
佐原 広二 高津刑事
片山 滉 指紋係員
北峰 有二 鑑識係員
藤里まゆみ 1号室の母親
長谷部 健 池原清
東 恵美子 岡山光江(電話交換手)
木村 功 須貝七郎
成瀬 昌彦 小柳(証券会社社員)
八代万智子 篠原セツ子(須貝と一晩遊ぶ)
星 美智子 3号室の女主人
谷本小夜子 井口花子(光江の同僚)
友野 博司 6号室の大学生
杉山 徳子 喫茶「パロマ」の待ち合わせ女
月村 圭子 喫茶「パロマ」のレジスター
殿山 泰司 「のぞみ」社のおやじ
杉丘のり子 坂井久子(被害者、電話交換手)
岩城 力
岡 真紀子
石川 亮子
古賀 京子
山本 緑
田中 和子
花房 千晴
石川 克二
滝島 孝二
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