ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『玉割り人ゆき』(東映京都1975:牧口雄二)






以上、『玉割り人ゆき』(東映京都1975:牧口雄二)より


 『玉割り人ゆき』(東映京都1975:牧口雄二)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。同時上映『玉割り人ゆき 西の廓夕月楼』(東映京都1976:牧口雄二)、310円。

玉割り人ゆき*(64分・35mm・カラー)
追悼:(監督)牧口雄二
 牧口雄二は、1960年に東映京都撮影所に入り山下耕作中島貞夫に師事し、監督昇進後はエログロ的企画を抒情的な映像美で彩り評価された。1978年以降はTV時代劇で活躍。製作費500万円という「東映ニューポルノ」路線での監督デビュー作『玉割り人ゆき』では、昭和初期の京都島原を舞台に、遊郭に売られてきた娘たちに性技を仕込む稼業のゆき(潤)と無政府主義者の森(大下)の出会いを描く。第2弾の『玉割り人ゆき 西の廓夕月楼』では、金沢にやって来たゆきが、若き楼主・清次郎(坂口)と深い仲になるが、彼につきまとう流しのお俊(中島)の執念に動揺する。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 初見。
 主演の潤ますみ(じゅん ますみ)は、日活ロマンポルノで活躍していたと思っていたら、もともとは東映『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』(東映京都1971:鈴木則文)で潤まり子の名前でデビュー。数本出て、日活に移り、潤ますみに改名。22本ぐらい出演してフリーとなり、この作品では主演。
 日活でも主演していたのに、演技に奥行がない。相手の大下哲矢もイマイチ。はつえに扮した森崎由紀が水揚げされて以後の豹変ぶりにしたたかな女ぶりに上手さを感じた。結局、監督の盟友・川谷拓三の快演に頼らざる得なかったのは残念無念。
2023年8月19日(土)鑑賞

       スタッフ
監 督        牧口 雄二
脚 本        田中 陽造
原 作        三木 孝祐
 〃         松森  正
企 画        三村 敬三
 〃         奈村  協
撮 影        塩見 作治
美 術        園田 一佳
音 楽        渡辺 岳夫
録 音        荒川 輝彦
照 明        海地  栄
編 集        堀池 幸三
助監督        野田 和男
スチール       諸角 義雄
宣 伝        藤本  武
進行主任       大岸  誠
公開年月日:1975.05.14
上映時間:64分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:東映京都
配給:東映

       キャスト
潤 ますみ      ゆき
森崎 由紀      はつえ
大下 哲矢      森(アナーキスト)
奈辺  悟      正夫(はつえの幼なじみ)
川谷 拓三      六造(足抜きに失敗した大工)
北村 英三      万吉(妓楼扇屋の主人)
八木 孝子      小園(六造と一緒に捕まる娼妓)
白川みどり      千鶴
山田 真士      槌屋
那須伸太朗      井沢
松本 泰郎      山尾
疋田 泰盛      松本楼
大城  泰      角屋
北川 俊夫      廓の男衆
日高 綾子      遣り手婆
宮城 幸生      巡査
毛利 精二      料亭の旦那
前川 良二      アナーキスト
木谷 邦臣      アナーキスト
紅 かおる      扇屋の娼妓
岩尾 正隆      私服刑事
島田 秀雄      はつえの客

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