ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『喜劇・頑張らなくっちゃ!』(瀬川昌治)


 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『喜劇・頑張らなくっちゃ!』(松竹1971:瀬川昌治)を見る。
 フランキー堺扮する人情味あるおまわりさんが、父親のいない赤ちゃんを抱えるビーバーの面倒を何くれとなく見てあげるというお話。
 妹の倍賞千恵子は本署広報課勤務の婦警さん。その旦那が財津一郎で点取り屋の巡査長。つまり、義弟のほうが偉い、ということになる。
 フランキー堺が独身で、義弟の方が職場では偉いという設定は、ほかでもあったような。瀬川監督作品だったか、前田陽一監督作品だったか?
 それはともかく、作品としてあまりはじけていない。フランキー堺が孤軍奮闘しているものの、それを受ける相方がいない。『旅行』シリーズでの伴淳三郎のような強力な人がいないのだ。それがイマイチ笑えない最大の原因である。