以上、『帰って来たヨッパライ』(1968:大島渚)より
『帰って来たヨッパライ』(1968:大島渚)を、国立映画アーカイブ小ホールにて見る。4月11日(火)から始まった「没後10年 映画監督 大島渚」の1本。310円。
帰って来たヨッパライ(80分・35mm・カラー)
3人の若者が海岸で服を脱いで遊びに興じている隙に、砂の中から何者かの手が現れ、彼らの服を奪ってしまう。服を盗み合い、押しつけ合うドタバタが、物語が途中で最初に戻るという大胆な構造のなかで展開され、日本人というアイデンティティの自明性が問い直される。ザ・フォーク・クルセダーズの同名曲がヒットし、各社が映画化権をめぐって競り合うなか、バンド側の要望により大島が監督を務めた。
以上、国立映画アーカイブの解説より
最初に見たのは、1970年10月、宮城学院女子大学映画部主催の自主上映会にて。100円。
今回、久しぶりに見たけど、まるっきり憶えていなかった。こんな話だったのかと、新鮮な感覚。それにしても、またまた朝鮮人問題。韓国からの密航者に間違われて逃げ回るのがストーリー。途中、3人が街頭インタビュー風に「あなたは日本人ですか?」「違います」「どうして」「韓国人だからです」という答えを引き出したりしている。
それと、北山修が銭湯で盗んだ衣服は1968年2月20日に起きた金嬉老事件の金嬉老の服装そのままだった。
さらに、砂丘で衣服を盗まれ煙草屋までの長いシーンがまるっきり同じに繰り返す。巻の入れ違いか、現像所で同じところを2度焼きしてしまったかと思ってしまった。何のために繰り返しシーンを入れたのか、よくわからない。そして、つまらなかった。
2023年5月5日(金)鑑賞
スタッフ
監 督 大島 渚
脚 本 田村 孟
〃 佐々木 守
〃 足立 正生
〃 大島 渚
製 作 中島 正幸
撮 影 吉岡 康弘
美 術 戸田 重昌
音 楽 林 光
録 音 西崎 英雄
照 明 佐野 武治
編 集 浦岡 敬一
スチール 金田 正
製作補 山口 卓治
装 飾 荒川 大
助監督 小笠原 清
色彩技術 仙元 誠三
進 行 小関 大司
効 果 鈴木 明
現 像 東洋現像所
録音所 アオイスタジオ
銃器提供 中田商店
協 力 下関市劇団創造
協 力 国際親善クラブ新宿新羅
公開年月日:1968.03.30
上映時間:80分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:創造社
配給:松竹
キャスト
加藤 和彦 大ノッポ
北山 修 中ノッポ
端田 宣彦 チビ
佐藤 慶 青年(韓国陸軍兵長イ・チョンイル)
車 大善 少年(韓国高校生キム・ファ)
渡辺 文雄 毒虫(ネエちゃんの夫)
緑 魔子(東映) ネエちゃん
殿山 泰司 煙草屋の老婆
小松 方正 漁師
足立 正生 警官(銭湯の客)
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