ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夏の妹』(1972:大島渚)





以上、『夏の妹』(1972:大島渚)より


 『夏の妹』(1972:大島渚)を、国立映画アーカイブ小ホールにて見る。4月11日(火)から始まった「没後10年 映画監督 大島渚」の1本。310円。

夏の妹(95分・35mm・カラー)
 大村鶴男(石橋)という沖縄の青年から、異母兄妹であるとほのめかされた手紙を受け取った菊池素直子(栗田)は、父(小松)が再婚しようとしている桃子(りりィ)と夏休みに沖縄へ向かう。16mmで撮影された陽光溢れる風景とともに、2つの世代の人間関係が沖縄と日本の複雑な関係に重ね合わされたメロドラマ。沖縄が日本に復帰した直後の1972年5月から製作準備が始まり、同年8月に公開された。本作が創造社最後の作品となった。
以上、国立映画アーカイブの解説より

 最初に見たのは、1972年9月15日(金)新宿文化の封切り最終日、500円。9月2日から『青春残酷物語』との2本立てとなっていた。
 当時も思ったが、今回の再々見でも、栗田ひろみのセリフ回しがわざとらしさ、ありあり。少女のあどけなさ、おとなぶりたいところを強調したいための演出なのか、、。
 石橋正次がりりィを妹と勘違いするのは、違和感ありあり、と当時も思ったし、今回も思った。でも、石橋正次は1948年11月生まれ、りりィは1952年2月生まれ。実年齢は妹でいいのだが、どう見ても20代後半にしか見えない。ちなみに、りりィは1952年2月に歌手デビュー、この『夏の妹』にて俳優デビュー。
 大島渚らしい沖縄への考察。戦中派の殿山泰司戸浦六宏、1952年のサンフランシスコ平和条約によって沖縄が日本から完全に切り捨てられた時期の佐藤慶小山明子小松方正、それぞれの思い、、、。
 アイドル映画のテイストを取り入れつつも、沖縄への自己主張も取り込みたい、というせめぎ合いの作品となってしまった。
2023年5月16日(火)鑑賞

       スタッフ
監 督       大島  渚
脚 本       田村  孟
 〃        佐々木 守
 〃        大島  渚
製 作       葛井欣士郎
 〃        大島 瑛子
撮 影       吉岡 康弘
美 術       戸田 重昌
音 楽       武満  徹
録 音       安田 哲男
編 集       浦岡 敬一
記 録       山口 友理
助監督       小笠原 清
 〃        佐藤 静夫
 〃        上野  尭
撮影助手      倉田 文彦
 〃        山口  誠
音協力      西崎 英雄
効 果       本間  明
協 力       大島運輸さくら
 〃        沖縄県コザ市
 〃        ホテル香和
 〃        南国観光ホテル
 〃        沖縄中部旅行社
公開年月日:1972.08.05
上映時間:95分
カラー/スタンダード/35mm
製作会社:創造社=日本ATG
配給:日本ATG

       キャスト
小松 方正      菊地浩佑
栗田ひろみ      菊地素直子
りりィ        小藤田桃子
小山 明子      大村ツル
石橋 正次      大村鶴男
佐藤  慶      国吉真幸
殿山 泰司      桜田拓三
戸浦 六宏      照屋林徳

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