以上、『砂糖菓子が壊れるとき』(大映東京1967:今井正)より
『砂糖菓子が壊れるとき』(大映東京1967:今井正)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。
砂糖菓子が壊れるとき(96分・35mm・カラー)
追悼:(脚本)橋田寿賀子
原作は、マリリン・モンローをモデルとして舞台を日本に置き換え、ある女優の男性遍歴を描いた曽野綾子の同名小説。松竹退社後にTVドラマで地位を確立した橋田壽賀子に脚本が依頼され、上映尺135分となる文芸大作として執筆されたが、撮影途中に会社側から90分にするよう制約が課され圧縮された。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
初見は1974年、あまりいい印象はなかった。今回改めて見ると、ブツブツと途中のエピソードが省略されたダイジェスト版のような感じ。やはり、当初の決定稿は、2時間を超える作品だったようで、それで得心がいった。
たとえ、短くされようとも、誰がこの主人公に愛着を感じるのだろうか。ましてや、今井正なら絶対に好きにならないタイプである。そもそも、なんでこんな作品の監督を引き受けたのだろうか。社会派エンタメの巨匠として地位を確立しつつあった山本薩夫への対抗心なのか。俺も、この程度の文芸娯楽作は撮れるぞ、とアピールしたかったのかな?
前日上映『火宅の人』の原田美枝子の本物ヌードを見た後では、『砂糖菓子が壊れるとき』の若尾文子の偽物ヌードは興ざめもいいところである。
2023年7月12日(水)鑑賞
スタッフ
監 督 今井 正
原 作 曽野 綾子(講談社版)
脚 本 橋田寿賀子
企 画 藤井 浩明
〃 本田延三郎
製 作 永田 雅一
撮 影 中川 芳久
照 明 柴田 恒吉
美 術 下河原友雄
編 集 鈴木 東陽
音 楽 渡辺 岳夫
録 音 奥村 幸雄
スチル 柳沢 英雄
助監督 帶盛 迪彦
製作主任 川村 清
現 像 東京現像所
公開年月日:1967.06.10
上映時間:96分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:大映東京
配給:大映
キャスト
若尾 文子 千坂京子
原 知佐子 酒井春江(女優→京子のマネージャー)
津川 雅彦 奥村豊(新聞記者)
藤巻 潤 土岐(プロ野球選手)
田村 高廣 五来克己(作家)
志村 喬 工藤(映画プロダクション社長)
船越 英二 天木教授(女子大学)
根上 淳 吾妻(写真スタジオ)
田中三津子 吾妻夫人
山岡 久乃 五来夫人
成瀬 昌彦 石黒監督(映画撮影所)
仲村 隆 工藤の秘書・川田
大山 健二 各務常務
花布 辰男 小川プロデューサー
谷 謙一 撮影所の男
武江 義雄 佐藤
飛田喜佐夫 青年(工藤の手紙を届ける)
伊東 光一 医者
三夏 伸 撮影所の出前持
篠田 三郎 ホテルのボーイ
森矢 雄二 フロント係
佐原 新治 フロント係
角 梨枝子 小唄の師匠
天池 仁美 看護婦
津田 駿
豪 健司
中田 勉
阿部 脩
浜口 喜博
竹内 哲郎
原田 詃
喜多 大八
佐山 真次
河島 尚真
石黒 三郎
松山 新一
山根圭一郎
岡 郁二
井上 大吾
木島 進介
宋 近一
佐伯 勇
山上 友夫
岡 幸四郎
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