ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『白夜の妖女』(日活1957:滝沢英輔)




以上、『白夜の妖女』(日活1957:滝沢英輔)より


 『白夜の妖女』(日活1957:滝沢英輔)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
白夜の妖女(88分・35mm・カラー)
 女人禁制の地で「高野聖」と仰がれる宗朝老師(滝沢)が、かつて女に迷ったことがあると意外な告白をする。怪奇、幻想の雰囲気が漂う山奥で、若き日の宗朝(葉山)が煩悩を断ち切ろうと苦闘する様を描いた異色の大作。美しく魅惑的な月丘が、情事を交わした男たちを動物に変える魔性の女役で円熟を増した演技を見せている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再見。
 冒頭の高野山のお寺、ズラリとそろった僧侶たち。青々と剃った頭、エキストラではなく本物の僧侶たちなんだろう。どこかの宗派とタイアップしたのだろうが、100人ぐらいはいると思われるくらいの荘厳さであった。
 回想場面の本編は、一転して山中のロケとセットの女の山小屋。コスパの良い撮影。とはいえ、日活としてはシネスコサイズ2作目だったのとカラー作品ということもあり、それなりに撮影は大変だったのだろう。
 ひたすら、月丘夢路の妖艶さをいかに表現するかに集中して、それに成功した作品だった。
2023年11月25日(土)鑑賞

       スタッフ
監 督        滝沢 英輔
脚 色        八住 利雄
原 作        泉  鏡花「髙野聖」より
製 作        高木 雅行
撮 影        横山  実
美 術        松山  崇
音 楽        牧野由多可
録 音        神谷 正和
照 明        藤林  甲
編 集        辻井 正則
助監督        藏原 惟繕
製作主任       森山 幸晴
スクリプター     新関 良子
スチール       斎藤 耕一
振 付        花柳寿二郎
公開年月日:1957.08.13
上映時間:88分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:日活
配給:日活

       キャスト
月丘 夢路      女
葉山 良二      宗朝(24歳時)
小林  正      白痴(女の夫)
大矢市次郎      白髪の翁
浜村  純      与平次(女の世話をする村人)
河野 秋武      薬売り
木室 郁子      山の娘(薬売りに襲われそうになる)
冬木 京三      白藤屋敷の男一
美川洋一郎      白藤屋敷の男二
河合 健二      白藤屋敷の男
鴨田 喜由       〃
加原 武門       〃
植村謙二郎      旅の男(ヒルに襲われる)
西村  晃      農夫(道を教える)
須藤  孝      宗然
高野誠二郎      中年の僧
中原 啓七      若い僧(ラストで老宗朝に問いかける)
滝沢  修      老宗朝(明治5年)
 

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