ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『よさこい旅行』(松竹1969:瀬川昌治)

 『よさこい旅行』(松竹1969:瀬川昌治)は、フランキー堺倍賞千恵子コンビのシリーズ第4作。今回、フランキーはたった二人の土佐大原駅の駅員、倍賞は高知市内のバス車掌で、まだ子どもがいない共働き夫婦。
 そんなふたりに、駅長の伴淳三郎やその娘である小料理屋の女将・長山藍子がからんでのドタバタ。
 結局、今回の3本立ては、『よさこい旅行』が一番安心して楽しく笑って見ていられた。
 フランキーと伴淳の掛け合いのうまさ、それをそつなく演出する瀬川監督の職人芸。ちっとも笑えない『笑う大天使<ミカエル>』の小田一生監督は瀬川監督の爪の垢でも煎じてのむべきだ。