ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夜の緋牡丹』(銀座ぷろ=新東宝1950:千葉泰樹)




以上、『夜の緋牡丹』(銀座ぷろ=新東宝1950:千葉泰樹)より


 『夜の緋牡丹』(銀座ぷろ=新東宝1950:千葉泰樹)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「月丘夢路 井上梅次 100年祭」特集の1本。310円。
夜の緋牡丹(105分・35mm・白黒)
 文学を志す隆介(伊豆)は奔放なダンス芸者たい子(島崎)との関係に溺れるが、作家志望の美樹(月丘)にも惹かれる。戦後の揺れ動く群像の中で、月丘の演じた気高く理性的な女性像が光る。1947年に新東宝に入社し千葉泰樹に助監督として師事した井上が、月丘と現場をともにした初めての作品。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再見。
 伊豆肇と島崎雪子のお話と月丘夢路北沢彪龍崎一郎のお話が交互に進む。どこで絡んでくるかと思っていたら、懸賞小説に入選した伊豆と月丘。ここからふたりが同棲し始めて、、、。
 男に溺れず理知的に龍崎一郎への愛を貫こうとする月丘夢路はそれなりに魅力的ではある。でも、それ以上に、赤ん坊のような天真爛漫の島崎雪子は、圧倒的に光輝いていた。特に田舎での生活、生き生きとしていて魅力的。題名は暗いイメージだが、この作品が彼女の代表作と言ってもいいかもしれない。
2023年11月19日(日)鑑賞

       スタッフ
監 督        千葉 泰樹
脚 色        八田 尚之
原 作        八田 尚之
製 作        八田 尚之
製作補佐       島村 達芳
撮 影        鈴木  博
美 術        下河原友雄
音 楽        早坂 文雄
録 音        中井喜八郎
照 明        大沼 正喜
編 集        笠間 秀敏
製作主任       河崎新太郎
助監督        井上 梅次
合成撮影       天羽 四郎
主題歌「夜の緋牡丹」コロムビア
     作詩    八田 尚之
     作曲    古川 太郎
      唄    高峰麻梨子
主題歌「あきらめて」コロムビア
     作詩    中川 敏夫
     作曲    原  六朗
      唄    若原 春江
公開年月日:1950.1208
上映時間:105分
モノクロ/スタンダ-ド/35mm
製作会社:新東宝=銀座ぷろだくしょん
配給:新東宝

       キャスト
伊豆  肇      小熊隆介(作家志望)
島崎 雪子      たい子(みずてん芸者)
月丘 夢路      夏川美樹(作家志望)
龍崎 一郎      三村「鉄」(キャバレー支配人)
田崎  潤      吉岡(与太者あがりの社長、三村の弟分)
高堂 国典      妄念和尚(小熊の伯父)
北沢  彪      谷川博士(大学講師、女たらし)
千明みゆき      初美(たい子の姉貴分芸者)
澤  蘭子      時子
小島 洋々      佐々木編集長
勝見庸太郎      宮村重役
菊地双三郎      現場監督
山室  耕      ゴロツキ伝
伊藤雄之助      ゴロツキがま
冬木 京太      小原
山本禮三郎      あきらめ軒主人
本橋 和子
遠藤マキ子
若原 春江
冬木 京三

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