




『明日を創る人々』(東宝1946:山本嘉次郎、黑澤明、関川秀雄)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。4月8日(火)から始まった「撮影監督 三浦光雄」特集の1本。310円。
明日を創る人々(83分 35mm・白黒)
東宝争議を背景に、労働組合の指導のもとに作られた劇映画。製鋼会社勤務の父、家計を支える母、撮影所でスクリプターをする姉、レビュー劇場の踊り子の妹といった一家の面々が、馘首や長時間労働といった問題に巻き込まれ、組合活動に意義を見出していく姿を描く。撮影監督は三浦含め3名の連記。多くのシーンで当時の東宝撮影所の様子がリアルに捉えられている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
再々々見。
東宝撮影所の様子、デモ行進する日比谷公園周辺など、1946年当時のありのままが撮影されていて興味深い。
不二映画撮影所の組合委員の照明係・松井に扮した千葉一郎。小さな声で自信なさげな態度。素人演技で、本物の照明係かと思うくらい。
千葉一郎<ちば・いちろう>、1929年7月30日生まれ、とウィキペディア(Wikipedia)に記載されているが、これは間違い。1929年生まれだったら、この『明日を創る人々』出演時は16歳ということになる。
東京都出身、本名は赤沢源一郎、日本大学中学校卒業。身長170cm、体重85kg。
1934年、中学校卒業後に新興キネマへ所属。
1938年、東宝へ移籍。
『リボンを結ぶ夫人』(東宝映画1939.11.10:山本薩夫)と『海軍爆撃隊』(東宝映画1940.05.22:木村莊十二)に出演記録があるので、1934年の中学校卒業後に新興キネマへ所属、というのは正しいようだ。ということは、1916年生まれかな?
『激動の昭和史 沖縄決戦』(東宝1971.08.14:岡本喜八)ではノンクレジットで出演。これ以降は、映画出演の記録がないようだ。最後まで大部屋俳優だったのかな、、、、。
2025年4月16日(水)鑑賞
スタッフ
演 出 山本嘉次郎
〃 黒澤 明
〃 関川 秀雄
脚 本 山形 雄策
〃 山本嘉次郎
製 作 竹井 諒
〃 本木莊二郎
〃 松崎 啓次
〃 田中 友幸
撮 影 三浦 光雄
〃 伊藤 武夫
〃 完倉 泰一
照 明 横井 總一
〃 平岡 岩治
〃 銀谷 謙藏
美 術 北 猛夫
〃 北川 惠司
音 楽 伊藤 昇
演 奏 東宝映画管絃楽団
録 音 空閑 昌敏
〃 鈴木 勇
編 集 長澤 嘉樹
演出助手 杉江 敏男
〃 日高 繁明
〃 宇佐美 仁
現 像 西川 悦二
演出助手 松林 宗恵
〃 岡本喜八郎
特殊機械・特機 小林佐太郎
進行主任 光田 亘
〃 根津 昇
応援:関東労働組合協議会/東京急行労働組合/日本鋼管従業員組合川崎工場
公開年月日:1946.05.02
上映時間:82分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:東宝
配給:東宝
キャスト
薄田 研二 父・岡本銀太郎
竹久千恵子 母・きん
中北千枝子 姉娘・よし子
立花 満枝 妹娘・あい子
森 雅之 運転手・堀誠三
椿 澄枝 妻・ちよ子
千葉 一郎 照明係・松井進
北沢 彪 映画監督・殿村
河野 糸子 女優・ふみえ
志村 喬 レビュー劇場頭取・住野
浜田百合子 踊り子・黒田とき子
谷間小百合 踊り子・木村しづみ
三谷 幸子 踊り子・はる子
香山みち子 踊り子・きみ子
鳥羽陽之助 岡本の同僚
浅田 健三 製鋼会社社員・久米
清水 将夫 製鋼会社課長・小山
高峰 秀子 映画俳優
藤田 進 映画俳優
特別出演:東宝舞踊団(T・D・A)
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