ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

東映

『風来坊探偵 岬を渡る黒い風』(ニュー東映東京1961:深作欣二)

『風来坊探偵 岬を渡る黒い風』(ニュー東映東京1961:深作欣二)を、国立映画アーカイブ(旧名称:フィルムセンター)長瀬記念ホール OZUにて見る。『赤い谷の惨劇』と2本立て。310円。再々見。前作が、少し雪が残る山の裾野にある牧場が舞台。2作目は…

『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』(ニュー東映東京1961:深作欣二)

『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』(ニュー東映東京1961:深作欣二)を、国立映画アーカイブ(旧名称:フィルムセンター)長瀬記念ホール OZUにて見る。『岬を渡る黒い風』との2本立て。310円。再々見。 東映の量産体制の一環で1960年に製作を開始した第二東映…

『愉快な仲間』(東映東京1962:渡辺邦男)

『愉快な仲間』(東映東京1962:渡辺邦男)をラピュタ阿佐ヶ谷にて見る。「コメディ天国 It's 笑 Time!」特集の1本。会員証が切れてしまったので新たにネット会員に入会、それが1400円。招待券2枚もらえ、その1枚をこの作品に使用して700円相当。 前科三…

『牝』(東映東京1964:渡辺祐介)

『牝』(東映東京1964:渡辺祐介)をフィルムセンターにて見る。520円。 特集「生誕100年 木下忠司の映画音楽」の一篇。 『二匹の牝犬』(東映東京1964:渡辺祐介)、『悪女』(東映東京1964:渡辺祐介)などの流れをくむ肉体を武器に逞しく生きる女の生き様を描い…

『コータローまかりとおる!』(東映京都1984:鈴木則文)

『コータローまかりとおる!』(東映京都1984:鈴木則文)をフィルムセンターにて見る。520円。 「特集:逝ける映画人を忍んで 2013-2014」の一篇。監督・脚本の鈴木則文と音楽・佐久間正英を追悼しての上映。 生徒数5万5千人の私立鶴ヶ峰学園の旋風児・新堂…

『故郷は緑なりき』(ニュー東映東京1961:村山新治)

神保町シアターにて『故郷は緑なりき』(ニュー東映東京1961:村山新治)を見る。「思ひ出は列車に乗って 川本三郎編 鉄道映画紀行」特集の1本。1200円。 先日見た『北国の街』はこの作品のリメイク。こちらが本家本元。1年の3学期、冬景色からスタートして…

『多羅尾伴内 鬼面村の惨劇』(東映東京1978:山口和彦)

浅草名画座にて、『多羅尾伴内 鬼面村の惨劇』(東映東京1978:山口和彦)を見る。900円(ラスト2本割引)。 クレジットタイトルのバックが白塗りの暗黒舞踏。そのおどろおどろしい世界が、作品のつまらなさを暗示していて、「あちゃー」と思ったら、そのとおり…

『ポルノの女王・にっぽんSEX旅行』(東映京都1973:中 島貞夫)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『ポルノの女王・にっぽんSEX旅行』(東映京都1973:中島貞夫)を見る。「シネマ紀行・京都ものがたり」特集の1本である。800円(会員)。 荒木一郎がクリスチナ・リンドバーグを車に乗せて日本全国を連れ回すロードムービーかと思ったら違…

『緋牡丹博徒・二代目襲名』(1969:小沢茂弘)

浅草名画座にて『緋牡丹博徒・二代目襲名』(東映京都1969:小沢茂弘)を見る。2年越しで貯めた10ポイントにて無料。 『緋牡丹博徒』シリーズで唯一見逃していた作品をみることができ、満足。しかし、それ以上でもそれ以下でもない。なるほど、なかなか上映さ…

『清水港に来た男』(東映京都1960:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて、『清水港に来た男』(東映京都1960:マキノ雅弘)を見る。500円。 オープニングの富士山をバックにした茶畑、姉さんかぶりの娘たちが、「ちゃっきり節」を歌いながら茶摘みする。見事にミュージカルしている。 そこを通る股旅姿の大川橋…

『清水港の名物男・遠州森の石松』(東映京都1958:マキノ 雅弘)

フィルムセンターにて『清水港の名物男・遠州森の石松』(東映京都1958:マキノ雅弘)を見る。500円。再見。 『次郎長三国志第八部・海道一の暴れん坊』(東宝1954)のリメイク。森の石松を森繁久彌から中村錦之助に変わって、男女の色恋がより濃密に描かれてい…

『月形半平太』(東映京都1961:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『月形半平太』(東映京都1961:マキノ雅弘)を見る。500円。 長州出身の勤皇派・月形半平太(大川橋蔵)が薩長連合に奔走する姿を、愛人・丘さとみや青山京子、里見浩太郎と西崎みち子の恋人たちをからめたお話。 月形半平太はちょっと立派…

『江戸っ子肌』(東映京都1961:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『江戸っ子肌』(東映京都1961:マキノ雅弘)を見る。500円。 江戸の花形・火消しを描いた、仕事の映画である。火事が起きると、「いろは・・」各組の火消したちが先を争って火事場へ行き、屋根瓦によじ登って纏を振るう。そこまでの光景…

『神田祭り喧嘩笠』(東映京都1960:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『神田祭り喧嘩笠』(東映京都1960:マキノ雅弘)を見る。500円。 三下やくざ・佐吉(里見浩太郎)は親分(月形龍之介)の娘・八重(大川恵子)と恋仲。猫の手も借りたい神田祭りの日、親分の粋なはからいで身内の看病のために国元に帰った佐吉…

『鞍馬天狗』(東映京都1959:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『鞍馬天狗』(東映京都1959:マキノ雅弘)を見る。500円。 東千代之介の鞍馬天狗、相手は京の芸妓・美空ひばりである。天才・ひばりは何をやってもうまい、そつなくこなす。しかし、それが見る側にとって感情移入できるかというと別問題…

『喧嘩笠』(東映京都1958:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『喧嘩笠』(東映京都1958:マキノ雅弘)を見る。500円。 大川橋蔵主演ともなるとカラー作品になるんだ、と妙なところに感心してしまう。 小天狗の若親分と呼ばれる大前田栄次郎に扮した橋蔵と、親同士が決めた許婚・大川恵子との恋の駆け…

『捨てうり勘兵衛』(東映京都1958:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『捨てうり勘兵衛』(東映京都1958:マキノ雅弘)を見る。500円。 『仇討崇禅寺馬場』と同じ白黒なれど、話は明るくハッピーエンド。大友柳太朗の明朗パワー全開の楽しい作品。 大友は浪人役がよく似合う。彼と恋仲になる女歌舞伎役者・大…

『仇討崇禅寺馬場』(東映京都1957:マキノ雅弘)

フィルムセンターにて『仇討崇禅寺馬場』(東映京都1957:マキノ雅弘)を見る。再見。500円。 話は暗く、悲劇的。しかし、大友柳太郎の根が陽気なキャラクターに助けられ、それほどの陰々滅々さからは救われている。 そしてこの作品、相手役・千原しのぶの最高…

『暴走パニック・大激突』(東映1975:深作欣二)

シネマヴェーラ渋谷にて『暴走パニック・大激突』(1975:深作欣二)を見る。1000円(会員)。 長年見逃していて、やっと見ることができ、宿題をひとつクリアした感じで満足。できは、今一どころか今三ぐらいで、荒っぽいやっつけ仕事のような感じ。同じ強盗でも…

『くの一忍法』(東映京都1964:中島貞夫)

ラピュタ阿佐ヶ谷「野川由美子」特集にて、『くの一忍法』(東映京都1964:中島貞夫)を見る。 野川由美子が千姫に扮しての主演。豊臣再興を願ってのくの一忍法と伊賀忍法の忍術合戦。 ロケーション撮影なしのセット撮影のみ。

『警視庁物語・顔のない女』(東映東京1959:村山新治)

東京国際映画祭の「映画が見た東京」特集、『警視庁物語・顔のない女』(東映東京1959:村山新治)をル・シネマ1にて観る。 警察物のスペシャリスト・長谷川公之の脚本である。コツコツとした地道な捜査をていねいに描いた村山新治の演出がいい。シリーズの中…

『黄色い風土』(ニュー東映東京1961:石井輝男)

フィルムセンターにて『黄色い風土』(ニュー東映東京1961:石井輝男)を観る。再見。 以前見た時も寝てしまったが、今回はそれ以上に寝てしまう。編集長の丹波哲郎が登場するあたりまでは起きていたが、あとはぐっすり。目覚めたら、八代万智子が死体となって…

『脅迫<おどし>』(東映東京1966:深作欣二)

ラピュタ阿佐ヶ谷で1月28日(日)から行われている「ミステリ劇場へ、ようこそ。【第2幕】」の1本『脅迫<おどし>』(東映東京1966:深作欣二)を見る。 荒々しい描写で緻密さは欠けるが、勢いでサスペンスを盛り上げ見せてくれる。いい意味でも悪い意味でも、…

『忍法忠臣蔵』(東映京都1965:長谷川安人)

シネマヴェーラ渋谷にて『忍法忠臣蔵』(東映京都1965:長谷川安人)を見る。 『ギャング忠臣蔵』を作った東映だから、なんとなく忍者の復讐劇かと思いきや、伊賀忍者くずれの丹波哲郎が、米沢上杉家の手助け仕事で赤穂浪士のじゃまをするというお話。 お定ま…

『霧と影』(東映東京1961:石井輝男)

シネマヴェーラ渋谷にて『霧と影』(東映東京1961:石井輝男)を見る。 水上勉の推理小説が原作。土着的な因縁めいたところはさらっと描いていて、逆に、丹波哲郎の新聞記者としてのアクションは生き生きと描いている。 この頃の石井輝男はハツラツとして、い…

『きさらぎ無双剣』(東映京都1962:佐々木康)

フィルムセンター・小ホールにて『きさらぎ無双剣』(東映京都1962:佐々木康)を見る。 市川右太衛門特集の3本目。小藩の殿様(右太衛門)が素浪人に扮し、尾張藩の野望から将軍吉宗(東千代之介)を助ける、というお話。 右太衛門の流麗な殺陣、近衛十四郎の豪…

『旗本退屈男』(東映京都1958:松田定次)入れず

フィルムセンター・小ホールにて『旗本退屈男』(東映京都1958:松田定次)を見るために、14時2分前に到着したら満員札止め。残念。 18日の『旗本退屈男・謎の幽霊船』(東映京都1956:松田定次)ではガラガラだったのに。やはり、きょうのは東映京都のオールス…

『浪人八景』(東映京都1958:加藤泰)

フィルムセンター・小ホールにて『浪人八景』(東映京都1958:加藤泰)を見る。 市川右太衛門特集の2本目。原作が山手樹一郎なので、ユーモアあふれる明朗時代劇である。充分に笑えて、楽しい作品だ。 長谷川裕見子(船越栄一郎のお母さん)がいい。上品な色気…

『旗本退屈男・謎の幽霊船』(東映京都1956:松田定次)

フィルムセンター・小ホールにて『旗本退屈男・謎の幽霊船』(東映京都1956:松田定次)を見る。2月16日~3月4日までの金・土・日に開催される「京橋映画小劇場No.5」と銘打った市川右太衛門特集である。 松田定次のスピーディーなカッティングに酔いしれる…

『パレンバン奇襲作戦』(東映東京1963:小林恒夫)

シネマヴェーラ渋谷にて『パレンバン奇襲作戦』(東映東京1963:小林恒夫)を見る。 太平洋戦争初期、オランダ占領下のパレンバンを総攻撃する前に、製油所確保のための特攻作戦が決行される。 江原真二郎を隊長に、織本順吉、山本麟一、今井健二、潮健児の5…